【森林鉄道蒸気機関車「雨宮21号」】
正式名称は、
武利意森林鉄道18号形蒸気機関車
(むりいしんりんてつどう18ごうがたじょうききかんしゃ)。
東京・雨宮製作所によって
1928年に製造された
初の国産11トン機関車です。
【森林鉄道蒸気機関車とは?】
昭和3年(1928年)、
内務省北海道庁直轄の武利意森林鉄道
(武利森林鉄道とも表記)向けとして、
東京市深川区の雨宮製作所が18-20号として
製造した3両の
11t飽和式C型サイド・ウェルタンク機です。
(「雨宮21号」は元々は19号)
1両あたり代償は8600円でした。
これら3両は導入後概ね良好な運用成績を収め、
国産の小型蒸気機関車の基本として、
以後、森林鉄道を含む
日本の各種産業用蒸気機関車国産化の端緒となったのでした。
<雨宮21号の説明>
<木造客車 井笠鉄道>
<木造客車 内部>
<森林鉄道の歴史 パネル>
3両のうち2両は、
戦後の蒸気機関車運行終了まで
武利意森林鉄道で使用されました。
昭和33年(1958年)に廃止されました。
うち残存した1両について、
地元丸瀬布町(当時)の住民や行政が、
林野庁による機関車解体や
搬出の計画に反対した結果、
昭和51年(1976年)、
北見営林局から最終的には、
旧丸瀬布町が譲受して
走行可能な状態に復元しました。
1980年以降、
武利意森林鉄道武利意幹線跡に
整備された町運営の
丸瀬布森林公園いこいの森に敷設した
園内軌道において、
動態保存運転を継続していることで知られています。
森林鉄道蒸気機関車の動態保存は全国で唯一のものです。
<車庫と構内の線路>
【主要諸元】
型式 : Cサイドボトム(ウェル)タンク式
全長 : 5,272mm
全高 : 3,018mm
全幅 : 1,950mm
軌間 : 762mm
動輪径 : 610mm
燃料種類 : 木材・石炭
煙管 (直径×数) : 44.5mm×83本
運転整備重量 : 11t
<雨宮21号の車庫>
【何故「雨宮21号」になった?】
1928年9月に竣工し、
3両とも紋別郡遠軽村
(のち丸瀬布村、丸瀬布町。現北海道遠軽町)で
内務省北海道庁拓殖部林務課が
直轄する武利意森林鉄道に投入されました。
これらの内、18号は新造後まもなく
落合森林鉄道へ移管され、
その後1945年の
層雲峡森林鉄道建設に伴い、
同鉄道へ再移管されました。
1947年の林政統一に伴う
機関車番号整理のために実施された
1949年大改番の際に71号へ改番しました。
1951年、層雲峡森林鉄道の
専用自動車道路転換で
古丹別森林鉄道へ再々移管され、
1955年に廃車解体されました。
一方、19号と20号は、
武利意森林鉄道から出ることはなく、
1949年大改番で、
19号が21号へ改番された以外は
特に大きな改造もないまま使用されたのでした。
1950年代に普及が始まった
ディーゼル機関車によって
代替される形で、1957年に
2両とも使用停止されました。
そして昭和33年(1958年)に
2両とも廃車となり、
20号は解体されたのでした。
<森林鉄道蒸気機関車・動画1>
<森林鉄道蒸気機関車・動画2>
<切符売り場>
<切符>
<展示車両・客車>
【所在地】
〒099-0213 北海道紋別郡遠軽町丸瀬布上武利80番地
<入り口>
駐車場の入り口はこの先にあります。
【利用時間】
4月下旬 ~ 10月第3週日曜日
【通常開園】
土日曜日及び祝日
【長期開園】
ゴールデンウィーク ・ 夏休み期間
【利用時間】
午前9時~午後5時
【駐車場】
200台 (無料)
【交通アクセス】
<最寄の空港>
オホーツク紋別空港 車で80分
<最寄の駅>
JR丸瀬布駅、車で15分
【問い合わせ先】
遠軽町丸瀬布総合支所 (産業課)
【電話】
0158-47-2213
【郷土資料館】
(土・日・祝日) TEL 0158-47-2466
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