硫黄山 ~噴気や温泉などの火山活動を間近で見ることができます。ヤケドにはご注意を!!

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【アトサヌプリ(硫黄山) 】

アイヌ語で「アトサヌプリ」、
裸の山と呼ばれる硫黄山。
北海道弟子屈町にある第四紀火山です。
標高は512mです。
活火山に指定されています。
なお、硫黄山の名は、
狭義には明治年間にアトサヌプリの
麓にあった硫黄の鉱山のみを
指すことがあるそうです。
当山付近をさす地名には
「跡佐登」の字を用いるそうです。

硫黄山

山肌からはゴウゴウと音を立てながら
噴煙がほとばしり、
周囲には独特の硫黄の匂いが立ち込めています。
レストハウスのある駐車場から
山裾の砂礫を少し進むと、
噴気孔のすぐ近くまで
行くことができます。
黄色の硫黄の結晶がいくつも見られ、
勢いよく噴気があがる様はとても迫力があります。
地球の鼓動を間近に感じられることと思います。
かつて硫黄の採掘で栄えたこの山が、
この地に鉄道を敷設させ、
川湯温泉の発展を支えてきました。

硫黄山 噴気活動

※硫黄山は登山禁止の山ですが、
現在、ガイドの引率による
エコツアー開発を進めているそうです。

【地史】
地質は安山岩およびデイサイト、流紋岩。
サワンチサッブ、マクワンチサップなどの
溶岩ドーム群からなります。
噴気活動が活発で
火山ガスを噴出している箇所が多いです。

アトサヌプリは屈斜路カルデラの中に
存在する活火山で、
このカルデラの最後の大噴火(約3万年前)
以後に生成した後カルデラ火山に相当します。
狭義のアトサヌプリは溶岩ドームを指しますが、
火山学的には隣にあるマクワンチサップなどの
周辺の10個の溶岩ドームと
直径約4kmの小カルデラを含む
アトサヌプリ火山群として
定義されているとのことです。

アトサヌプリ あちこちの噴気活動

3万年前以後の活動で成層火山を形成し、
その後火砕流を伴う噴火で
直径約4kmの小カルデラを形成しました。
その後、カルデラ内にマクワンチサップ(573m)、
サワンチサップなどの溶岩ドームができ、
1500年前以後の火山活動で
アトサヌプリ溶岩ドームが完成しました。
最近の噴火は数百年前に起こったもので、
このときの噴火で爆裂火口
「熊落とし」ができました。
最近の2700年間で7回の
爆発的噴火活動があったと推定されており、
その中でも活動が活発だったのは
1000~1500年前で
少なくとも5回の噴火があったそうです。
最新の噴火は、300~400年前とされています。



アトサヌプリ火山群は
活動度の低い
「ランクC」の火山に指定されています。
また、火山噴火予知連絡会によって
火山防災のために
監視・観測体制の充実等の
必要がある火山に選定されています。
気象庁の火山性微動や噴火に伴う
空気の振動等を観測するための
地震計や空振計が設置されています。

<硫黄山の火山活動・動画1>

<硫黄山の火山活動・動画2>

<硫黄山の火山活動・動画3>

【自然環境】
火山から出る硫黄成分のため
山麓周辺部の土壌は酸性化しており、
一般に広く見られるエゾマツや
トドマツなどが生育できません。
荒地に適応したハイマツと、
酸性土壌を好むイソツツジが優勢であり、
7月初旬にはイソツツジ群落の
一斉開花が見られるそうです。
一部にはコケモモや
ガンコウランなどの高山植物も見られ、
日本でも最も標高の低い場所にある
高山植物帯となっています。
また、地熱が高い部分は
冬でも雪が積もることがないそうです。
川湯温泉の硫黄泉は
アトサヌプリを起源としています。

【硫黄鉱山】
アトサヌプリの硫黄鉱山は、
明治時代の士族反乱(西南戦争等)
における国事犯収容施設(集治監)の建設、
北海道開拓の停滞を
打破したい開拓使の方針、
安田財閥による鉱山開発の意向など
様々な思惑が結びついて
開発されました。
鉱山しての命脈はわずかな期間でしたが、
集治監の設置や鉄道の建設などを通じ
行われたインフラの整備は、
後の釧路地方開発の礎となりました。
採掘した鉱石の積み出しは、
アトサヌプリの東麓に
敷設された鉄道により行われました。
安田財閥の撤退後は、
長期間の休止の後に
野村財閥系となり、
1970年まで操業が続けられました。

【駐車料金】
バイク⇒200円
乗用車⇒500円
マイクロバス⇒1000円
大型バス⇒2000円
※摩周湖第一展望台との共通券(第3展望台は無料)
※上記料金で
硫黄山駐車場、
摩周湖第一展望台を1回ずつ利用できます。
(2日間有効、消費税込)。
※長さ55m上の乗用車はマイクロバス料金の扱いです
※冬期間中(11月下旬~翌年4月上旬)は休業します。
休業中も駐車可能ですが、
無料開放中につき、
事故・トラブル等に関する責任は
一切負いかねる、とのことです。

【硫黄山レストハウス】
自然の力強さを体感できる、休息の場です。
硫黄山レストハウスは硫黄山の麓にあり、
噴煙口を間近に見ることができる
珍しい立地となっています。
川湯温泉街とは
エゾイソツツジの群生地である
つつじヶ原探勝路で結ばれており、
散策の後の休憩所として最適です。
周囲には岩肌の露出した荒々しい風景が、
また冬の雪に覆われた山肌から
立ち上る噴煙は壮観の一言です。

施設内では硫黄山に関する展示の他、
お土産物と軽食の販売などを行っており、
特に川湯温泉の源泉を使用した温泉卵は絶品です。

硫黄山 温泉卵

【営業時間】
<4月下旬~10月中旬まで> 
午前8時30分~午後5時30分
<10月中旬~4月下旬まで>
 施設にお問合せください。
【休業日】
無休
【利用料】
無料
【外国語対応】

【Wi-Fi】

【食事施設】
夏期のみあり
【所在地】
北海道川上郡弟子屈町川湯温泉
【電話番号】
015-483-3511



【交通アクセス】
(1)川湯温泉駅からバスで5分

<釧路・釧路空港方面>
釧路空港⇒釧路空港連絡バス(約45分)⇒ 
JR釧路駅 ⇒JR釧網本線(約1時間40分)⇒ 
JR川湯温泉駅⇒バス(約5分)⇒硫黄山レストハウス

<網走・女満別空港方面>
女満別空港⇒女満別空港線(約30分)⇒ 
JR網走駅⇒JR釧網本線(約45分)⇒ 
JR知床斜里駅⇒JR釧網本線(約45分) 
⇒JR川湯温泉駅⇒ バス(約5分)⇒硫黄山レストハウス

<中標津空港方面>
中標津空港⇒中標津空港線(約30分)⇒ 
中標津バスターミナル⇒阿寒バス(約1時間30分)⇒ 
JR標茶駅⇒JR釧網本線(約30分)⇒
JR川湯温泉駅⇒ バス(約5分)⇒ 硫黄山レストハウス

【車】
<釧路・釧路空港方面>
釧路市街⇒国道391号線(約2時間30分)⇒硫黄山レストハウス
釧路空港⇒道道53号線(約2時間)⇒硫黄山レストハウス

<網走・女満別空港方面>
網走市街⇒国道244号線・国道391号線(約1時間30分
⇒硫黄山レストハウス
女満別空港⇒国道243号線・道道52号線(約1時間30分)
⇒硫黄山レストハウス

<中標津方面>
中標津空港⇒道道13号線・国道243号線・391号線(約1時間30分)
⇒硫黄山レストハウス

摩周湖~第一・第三展望台よりの眺め

屈斜路湖・砂湯

900草原展望台~素晴らしい眺めです!!虹が出ていました。

オンネトー湖~北海道三大秘湖~北海道の五色沼で阿寒摩周国立公園にあります。

第二硫黄山とキンムトー~池の湯林道の中にあります。

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