【三岐鉄道北勢線】
北勢線(ほくせいせん)は、
三重県桑名市の西桑名駅から
三重県いなべ市の阿下喜駅までの
20.4kmの区間を結ぶ
三岐鉄道の鉄道路線です。
のどかな田園風景を走行し、
めがね橋やねじり橋など
珍しい建築物があります。
<めがね橋(明智川拱橋)>
全国に数多く存在する
眼鏡橋の中でも、
大変珍しいコンクリートブロック製です。
この橋は、三連式のアーチが美しく、
北勢線の代表的な撮影スポットであるとのことです。
大正5年7月3日完成です。
<所在地>
〒511-0221 三重県いなべ市員弁町下笠田147
<ねじり橋(六把野井水拱橋)>
江戸時代に造られた
疏水「六把野井水」をまたぐ
全長9.1mの橋で、
大正5年7月15日完成です。
コンクリートブロック製の橋では
現存唯一となるとのことです。
なお六把野井水(ろっぱのゆすい)は、
慶長6年(1601年)、
本多忠勝公が
桑名藩主時代に着工した
全長29kmの水路で、
35年を費やして
5代藩主である松平定綱の時代に
完成したとのことです。
<所在地>
〒511-0221 三重県いなべ市員弁町下笠田
【概要】
日本では数少なくなった
一般的な営業を行う762mm軌間の
ナローゲージの鉄道路線の一つです。
路線は大正3年(1914年)、
大山田(現在の西桑名)⇔楚原間14.5kmに
軽便鉄道として開業しました。
戦時統合などによる運営主体の変更を
複数回経て近畿日本鉄道(近鉄)の
路線となっていましたが、
2003年4月1日から
10年間の地元自治体の支援を条件として
三岐鉄道が運営を継承しました。
なお、支援はその後3年毎に
更新されているとのことです。
【歴史】
明治42年(1909年)に
軽便鉄道法が公布されると、
員弁川沿線の各町村間に
鉄道敷設の気運が高まりました。
明治45年(1912年)には、
富田軽便鉄道との免許取得合戦に勝ち、
北勢鉄道株式会社が設立されました。
昭和15年(1940年)に
陸運統制令が公布され、
昭和17年(1942年)に、
三重県下自動車輸送業及び
鉄・軌道運送事業の合併が
閣議決定されました。
最終的には三重交通に
合併・統合されました。
戦後は三重電気鉄道を経て
近鉄に合併されました。
2003年4月1日に近鉄が
三岐鉄道に北勢線鉄道事業を譲渡し、
三岐鉄道による北勢線の運営が
開始され、現在に至ります。
<動画・「大泉」駅を出発して走行>
【阿下喜駅】
阿下喜駅(あげきえき)は、
三重県いなべ市北勢町阿下喜にある、
三岐鉄道北勢線の駅で、同線の終着駅となります。
【駅構造】
島式ホーム1面2線のホーム(頭端式)を持つ
地上駅です。
かつては単式ホーム1面1線でしたが、
構内の2線への拡張に伴い、
現在のホームに切り替えられました。
駅前広場・駅舎・ホーム等の施設については
バリアフリーに対応しており、
三重県が定める
「三重県だれもが住みよい
福祉のまちづくり推進要綱」
「三重県バリアフリーのまちづくり推進条例」
の整備基準に基づいていることを示す
適合証交付施設となっています。
【所在地】
〒511-0428 三重県いなべ市北勢町阿下喜
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