次の目的地は(17)狭井神社(さいじんじゃ)です。
この旅路の始まりはこちらからどうぞ⇓⇓⇓
新幹線と近鉄で津へ、そしてレンタカーで奈良路へ~奈良旅①
初瀬街道の阿保宿を通って長谷寺へ~奈良旅②
大神神社めぐり~奈良旅③
なお、各神社などの頭につく「(17)」などの番号は
「奈良旅③」の記事に記載されている案内図の番号です。
【狭井神社(さいじんじゃ)】
垂仁天皇の御代に創建されたと伝わり、
ご祭神の荒魂(あらみたま)を祀る延喜式内社です。
力強いご神威から病気平癒・身体健康の神様として篤く信仰があります。
4月18日の鎮花祭(はなしずめのまつり)は、
大宝律令(701)に国家の祭祀として
大神神社とこの神社で行うことが規定された疫病除けのおまつりで、
多くの医薬業者が参列する「薬まつり」として有名で、実に2000年の歴史があるそうです。
いにしえより「華鎮社」と称されていたとのことです。
狭井神社の拝殿脇には、(18)薬井戸があります。
この薬井戸の水「狭井の御神水」
諸病に効くとされ、持ち帰り可能です。
容器代(大)300円、(小)100円
三輪山登拝の受付でもあります。
【入山登拝禁止日】
1月1日~3日 ・2月17日 ・4月9日 ・4月18日(午前 のみ)
10月24日 ・11月23日
※気象状況、その他の事情により登拝 を禁止する場合があります。
三輪山登拝には、摂社「狭井神社(さいじんじゃ)」での受付が必要となります。
※受付時に専用の用紙に代表者の
「住所」・「氏名」・「携帯電話の番号(緊急連絡先)」の3カ所を記入します。
登拝料:1人300円
受付時間:午前9時から午後2時まで(時間厳守)
下山報告:午後4時まで(時間厳守)
<禁止事項>
カメラなどでの撮影・飲食及び火気の使用・水分補給以外の飲食
大事な事はお参りに徹するということ。
(参考:公式サイトおよびウキペディアより)
(19)三輪山登山口です(既に受付時間終了)⇓⇓⇓
14時に登山受付終了となりますが、
この日私が参拝したのは15時半近くでした。
数人の方々が丁度下山されてきました。
所要時間は14時ぎりぎりに受付を済ませたとしても90分はかかるのですね。
登拝する際には、万全の態勢で臨まないと、
ケガや体調悪化を引き起こしかねないのできちんと準備していきたいですね。
毎年、体調不良などで消防署の出動要請になってしまうそうなので、
十分気を付けていきましょう。
狭井神社を後にして次の目的地に向かいます。
お茶屋さんがあるので、お疲れの場合には一息どうぞ。
久延彦神社への道は、木陰がないので、しばらくは暑い西日を浴びて歩きます。
すると、こんもりとした緑と階段と看板が見えてきました。
階段を上がると展望台になります。
展望台からの眺めになります⇓⇓⇓
展望台にも、大神神社の紹介の看板があります。
展望台は別名「恋人の聖地」ともいわれているそうです。
プレートがありました。
古事記によりますと、
大物主大神(おおものぬしのおおかみ)と
活玉依姫(いくたまよりひめ)の恋物語の記述があるそうです。
たいそう美しい乙女、活玉依姫(いくたまよりひめ)のもとに夜になると、
見目麗しい若者が訪れ、二人はたちまち恋におちて、やがて姫は身ごもります。
けれども姫の両親は素性のわからない若者を不審に思い、
若者が訪ねてきた時に赤土を床にまき、
糸巻きの麻糸を針に通して若者の衣の裾に刺すように姫に教えます。
翌朝になると糸は鍵穴を出て、後に残っていた糸巻きは三勾(みわ)だけでした。
さらに糸を辿ってゆくと三輪山にたどり着きました。
これによって若者の正体が大物主大神(おおものぬしのおおかみ)であることを知り、
姫のお腹の中の子が神の子と悟るのでした。
なお、糸をたよりに相手の正体を探るという説話は苧環(おだまき)型と言われて、
類似した説話が各地にあるそうです。
また、「みわ」という地名ですが、
この時に糸巻きが三巻き(三勾)残っていたことから、
この地を美和(三輪)と名付けたそうです。
展望台の階段を下りて、久延彦神社へ向かいます。
途中、右手に「大美和の杜」と称するささゆりの咲いているエリアがあります。
まだ、咲いています。
ささゆりは神社にゆかりのある御神花と定められています。
公式サイトやウキペディアによりますと、
その昔、三輪山麓の笹百合が咲き誇る狭井河近くにお住まいになられていた
媛蹈五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)が
三枝(笹百合)の花をもって酒罇(みか)を飾りて祭るとあり、
これが三枝祭(さいくさのまつり)として、
率川(いさがわ)神社の例祭で、
大神神社及び狭井神社で4月に行われる(2018年は4月18日)鎮花祭と同じく
『大宝律令』で国家の祭祀として定められた疫病除けの祭典としてあります。
率川(いさがわ)神社
階段を下りてしばらく歩くと右手にお手洗いと上り階段があり、その先が
(21)久延彦神社(くえひこじんじゃ)となります。
久延彦神社めぐり~奈良旅⑤
奈良旅のまとめ記事です⇓⇓
奈良旅(一部、三重県)総括~パワースポットと少々不思議な話。
箸墓古墳~奈良旅⑥
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