龍泉寺~奈良旅⑨

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「龍泉寺」(りゅうせんじ)に到着しました。
【龍泉寺(りゅうせんじ)】
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大峯山の登山口洞川(どろがわ)にある大峯山龍泉寺は、
真言宗修験(当山派)総本山醍醐寺の大本山であり、大峯山寺の護持院でもあります。
山号は大峯山で吉野の竹林院、桜本坊、喜蔵院、東南院と共に
山上ヶ岳にある大峯山寺の護持院の1つとされています。
本尊は弥勒菩薩。近畿三十六不動尊霊場第31番札所
所在地: 奈良県吉野郡天川村洞川494
駐車場(無料)有 台数約20台
龍泉寺の境内には、「龍の口」と呼ばれる泉から湧き出る清水が流れていて、
修験者たちから「清めの水」とされ、
大峰山の第一の水行場とされるなど、修験道の道場として著名であります。
洞川から大峰山(山上ヶ岳)を登る修験者は、宗派を問わず、
龍泉寺で水行の後、八大龍王尊に道中の安全を祈願するのが慣例となっていそうです。
洞川地区の中心的寺院として龍王講社を組織し、
多くの参詣講を組織しているなど、
大峯山山上ヶ岳への登拝の出発点となっています。
毎年10月の第2日曜日に、八大龍王堂大祭が行われるそうで、
旅館にもそのポスターが掲示されていました。
<平成30年夏から平成31年にかけてのおもな行事>
2月8日(日)午後7時:七夕参道焚上護摩供 於:龍泉寺駐車場横護摩道場
7月20日(金)〜三宝院門跡大峯奥駈修行 ※醍醐寺主催
8月2日(木)・3日(金):洞川行者祭り 
8月14日(火):お盆棚経参り
8月16日(木)午後7時:お盆精霊送り火護摩 於:龍泉寺駐車場横護摩道場
9月9日(日)午後1時:母公堂御宝前護摩供 於:母公堂
9月15日(土)午後6時点火:龍泉寺燈花会 於:龍泉寺境内
9月23日(日)午前3時:大峯山寺戸閉式 於:山上大峯山寺
9月25日(火)午後1時:秋季彼岸水子精霊供養法要 於:水子地蔵御宝前
10月14日(日)午後1時:八大龍王大祭 於:龍泉寺境内
12月31日(月)午後9時:年末恒例年忘れ清めの水行 於:龍泉寺水行場
平成31年
1月1日(火)午前0時15分頃:年頭柴燈護摩供 於:龍泉寺本堂横護摩道場
1月2日(水):第47回大峯雪中登山(午前8時大橋出発)
1月5日(土)午前9時:初彌勒会護摩供(五日の講) 於:龍泉寺本堂
2月3日(日)午後7時:星祭節分会護摩供 於:龍泉寺本堂
3月1日(金)午後1時:交通安全祈祷護摩 於:龍泉寺本堂
3月21日(木)午後1時:春季彼岸八十八ヶ所弘法大師供養法要 
        於:龍泉寺八十八ヶ所弘法大師御宝前
 (引用元:公式サイトより)



<歴史>
白鳳年間(645~710)役小角(えんのおづぬ)が大峯を開山し、
修行していた頃、山麓の洞川に下りられ、
岩場の中からこうこうと水が湧き出る泉を発見しました。
役小角がその泉のほとりに八大龍王尊を祀りし、
行をしたのが龍泉寺の始まりであると伝えられています。
この泉を「龍の口」と言い、
この地を龍神様の住まわれる泉ということから、龍泉寺と名付けられました。
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祀られている「善女竜王」像⇓
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また、この「竜の口」には
白蛇の化身の女性と人間の男性の夫婦の伝承があります。
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水行場としての綺麗な池があります。
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龍王橋です。七夕の笹竹と調和しています⇓⇓
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龍泉寺の女人解禁に伴い、女性修験者の水行場として建設された滝があります。
名を龍王の滝といいます。
公式サイトによりますと、山の霊水を集めた荘厳な滝は、
老杉の木立に囲まれた神域にあって、
清浄の気がみなぎっており、滝場に脱衣所もあります。
実際に、素晴らしい気を大いに感じ取ることができます。
しばらく見つめていると、滝が流れ落ちるのではなく、
上昇していくようにも見えるのです⇓⇓⇓
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龍泉寺ができてから200年ほど後、
寺から1kmほど上流にある「蟷螂の岩屋」に雌雄の大蛇が住みつき、
人々を襲ったため、修験者たちが訪れなくなり、寺も衰退したそうです。
そこで、当山派修験道の祖とされる聖宝理源大師が、
真言の力で大蛇を退治し、寺を再興したと伝わります。
明治時代に山上ヶ岳の蔵王堂(大峯山寺)の護持院となります。
1946年(昭和21年)に、洞川地区の大火で本堂が焼失してしまいます。
1960年(昭和35年)に再興され、現本堂が建立されました。
温泉が掘り当てられたのは、1970年代の事です。



<交通アクセス>
近鉄吉野線下市口駅より奈良交通バス洞川温泉行にて終点下車
(所要1時間30分)、バス停より徒歩5分
ホタル観賞できるそうですが、具体的な場所は不明でした。
なで石⇒なでながら石を持つと願いが叶う、とか?
なでるような気持ちで物事に接する心構えが大事であるとの教えの様です。
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本堂です。
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<役小角>
役 小角(えん の おづの /おづぬ /おつの)
舒明天皇6年(634年)伝 – 大宝元年6月7日(701年7月16日)伝)は、
飛鳥時代の呪術者である 修験道の開祖。)
は三輪氏族に属する地祇系氏族で、加茂氏(賀茂氏)から出た氏族であるそうです。
(引用元:ウキペディアより)
駐車場向かいにある池ですが、雨の風景が似合います。
一時は本降りになりましたが、徐々に雨足が弱まっていきました。
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そして、洞川地区に別れを告げて、天川村の中央地区へと車を走らせました。
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