天川村・洞川温泉~奈良旅⑦

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箸墓古墳を後にして、次の目的地は本日の宿がある
天川村(てんかわむら)の洞川温泉(どろがわおんせん)です。
奈良県を南下して、四国にある有名な「吉野川」の同名の、
これまた一級河川の「吉野川」を渡ります。
すると、様相は変わってまいります。
最も、近畿の「吉野川」は「紀の川」と呼ばれており、
こちらが一般的であるとのことですが、
奈良県ではあくまで「吉野川」となります。
国道309号線をひた走り、どんどん緑濃く、山深い景色となっていきます。
吉野郡は割りばしの産地でもあり、あちこちに割りばし工場があります。
この辺りは、吉野杉や桧の産地であり、
それらを材料として高級割りばしが作られています。
明治期のはじめに、
吉野杉材で作る酒樽の材料の端材が捨てられるのを惜しんで
考案されたのが割り箸作りの始まりとされています。
一時期、森林の敵と思われている「割り箸」で、
マイ箸を持ってこようキャンペーンが展開された程ですが、
「吉野割箸」は、逆に国内資源の有効利用の一つとなっています。
また、杉や桧の山林は、
すがすがしい香りが疲れたからだにやすらぎと活力をもたらせます。
葉をちぎった時に漂う香りは、
樹木の葉や木材部から発散される揮発性の化学物質で、
この香りを「フィトンチッド」というそうです。
フィトンチッドには、
消臭作用・防ダニ作用・殺虫作用・抗カビ・抗菌作用があると言われ、
健康な杉や桧には、この「フィトンチッド」を含まれています。



そして、いよいよ天川村に入ってきました。
昔と異なり、道路が整備され、だいぶ行きやすくなりましたが、
それでも、山深い中にある事には変わりはありません。
原始遺跡はなく、冬場は氷点下20度まで下がる厳しい自然であり、
それゆえ人の生活を阻み、修行者たちの修験道を開くきっかけとなり、
7世紀に役行者小角により金峰山・大峯山が開山されて以来、
人々が定住するようになり、山岳修験道の根本道場として栄えてきました。
天川村(てんかわむら)は、奈良県の中南部に位置する村で、
キャッチフレーズは「天の国」「木の国」「川の国」であります。
天川村は更に、「洞川地区(どろがわちく)」、
天川村の玄関口となる「中央地区(ちゅうおうちく)」、
「西部地区(せいぶちく)」の三カ所に分かれています。
そのうち、宿泊先及び名水百選にも選定されている洞川湧水群がある洞川地区に行きました。
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国道309号線から、村で唯一の信号を左に曲がり、
県道21号線を走り、洞川地区へと入ります。
【洞川地区(どろがわちく)】
山岳修験道の開祖である役小角によって、
開山された霊峰「大峰山」を間近に仰ぎます。
名水百選の洞川湧水群や温泉など、清浄であふれる水に恵まれ、
旅館や食事処、
和漢胃腸薬「陀羅尼助(だらにすけ)」を販売する店舗などが並びたち、
大峰山脈への登山や鍾乳洞や吊り橋など観光の拠点となっております。
標高約820m余りの高地の冷涼な山里に位置しています。
夏期には山上ヶ岳の蔵王堂をめざす修験者や参詣者で賑わい、
冬季は厳しい寒さに閉ざされ、
天川村入り口で氷点下10度になり、
洞川地区では氷点下20度にも下がるそうです。
また関西では珍しく、
スロープカーで入口まで往復できる鍾乳洞(面不動・五代松)があります。
洞川温泉地区⇓⇓⇓
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お宿は、この川を渡った先にあります⇓⇓⇓
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橋の中ほどにある小さな祠(ほこら)です⇓⇓⇓
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温泉自体は実は近年になって掘り当てたものです。
26Cの弱アルカリ性単純泉で、
神経痛、リューマチ、筋肉痛、関節痛、運動麻痺、慢性消化器病、冷え症等に効能があるそうです。
宿泊した旅館の温泉分析書です⇓⇓⇓ここは源泉の温度が30.7度です。
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温泉宿からの風景です。力強い川のせせらぎ音をお楽しみください⇓⇓

宿泊した旅館は「花あかりの宿 柳屋」です。
花あかりの宿 柳屋
夕食は、名水豆腐鍋料理プランで、別のお部屋での食事となります。
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お豆腐がそれはそれは美味しゅうございました。
お出汁も美味でしたよ。



この他に野菜の天ぷらとお餅がでます⇓⇓(おもち)
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旅館の名前が「花あかり」というので、女将さんがいけるお花と、
印象的な照明がとても素敵です。
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玄関ロビーにある花とあかりです⇓⇓
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綺麗なあかりです⇓⇓
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朝食です。ご飯がこれまた美味しくて美味しくて♪
朝食は、囲炉裏のあるお部屋でした。
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ふたを開けると小鉢が3つあります⇓⇓
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懐かしい火鉢がありました。
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旅館の斜め向かいに、旅館がやっているお店があります。
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そこで、旅館が作っている「かきもち」と「きこり」が売られているので、
お土産と自分用に買いました。
その他、天川村特産品が売られています。
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旅館が作っている「かきもち」と「きこり」地方発送も行っているようです。
旅館にチェックインした際、お部屋に用意されています。
入浴は、夜は23時までで、朝は、男女入れ替えで6時30分からとなります。
トイレは、お部屋のある階は、和式ですが、
食事をする下の階には洋式トイレがあります。
お風呂は、食事及び玄関のある階から更にもう一つ下の階にあります。
そして、チェックアウトをしました。
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奈良旅(一部、三重県)総括~パワースポットと少々不思議な話。
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