オンネトー湖~北海道三大秘湖~北海道の五色沼で阿寒摩周国立公園にあります。

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【オンネトー湖】

オンネトーは、
北海道足寄郡足寄町東部・
阿寒摩周国立公園内にある湖です。
名前はアイヌ語で「年老いた沼」
あるいは「大きな沼」の意味があります。

【水面標高】
623m
【面積】
0.23k㎡
【最大水深】
9.8m
【平均水深】
3.0m
【湖沼型】
酸栄養湖

オンネトー 看板

【地理】
阿寒摩周国立公園内に位置しています。
雌阿寒岳の噴火により西麓の
螺湾川(らわんがわ)の流れが
止められてできた堰止湖(せきとめこ)です。
湖水は酸性で、魚類は棲めませんが、
エゾサンショウウオとザリガニが棲息しています。
湖面は刻々と色を変えることから
五色沼の別名もあります。
波のない時は雌阿寒岳と阿寒富士を映し出します。
特に、風のない朝と夜明けが綺麗との事です。
阿寒湖から近い湖沼ですが、
流出河川の螺湾川は西方の十勝方面へと流れています。

オンネトーと紅葉初期

【オンネトー湯の滝】
オンネトー湯の滝(オンネトーゆのたき)は、
オンネトー湖の南東方向にある2つの滝でのことです。
天然記念物、日本の地質百選の1つでもあります。
落差30メートル、標高800メートル、分岐瀑。
地質は雌阿寒岳火山の安山岩溶岩、第四紀更新世。
オンネトーの滝へは、
オンネトー湖の南にある駐車場からの
遊歩道(湯の滝コース、1.4km)を歩くとあります。
滝と共に小屋・トイレもあります。
なお、ヒグマの出没地域であり、
十分な注意及び対策が必要となります。
車は通行不可で、侵入できないように
ゲートが設置されています。



雌阿寒岳と阿寒富士の西麓の
アカエゾマツ林内に位置し、
雌阿寒岳由来の温泉水
(水温43度、pH6、Mn2+を3.05ppm含む)
が湧き出て、
高さ20mほどの2条の滝となって
安山岩溶岩の崖を流れ落ちています。
かつては滝上の池が
天然の露天風呂として利用されていましたが、
微生物によって
酸化マンガンを生成する現象が発見され、
保護のため入浴禁止となっています。
無料の露天風呂が別に作られましたが、
それも現在では入浴禁止となっています。

【歴史】
1953年頃、辺りにはマンガン鉱山があり、
3500トンのマンガン鉱石が採掘されていました。
其の後、形成中の鉱床であることは判明しました。
1989年に学術調査が行われ、
温泉水から微生物(糸状藻類とマンガン酸化細菌)が
マンガン鉱物を生成する
「生きている鉱床」であること、
それは陸上においては「世界唯一の場所」
であることが分かったのでした。
マンガン鉱物の析出は
数千年前から継続していると考えられ、
近年では年間1トン程度の生成とされています。

1992年には万国地質学会議の出席者らによる視察、
1995年には日独共同研究講演会が行われました。
翌年、滝の近くに小屋などが設置されました。

2000年9月6日には
「オンネトー湯の滝マンガン酸化物生成地」
として国から天然記念物の指定
(文部省告示 第144号)を受けました。
1985年頃より
人為的に池にナイルティラピアが放流されました。
その後もグッピーなどの熱帯性淡水魚が放流され、
それらの魚が越冬・繁殖して藻類を食害し、
マンガン泥の生成量が減少してしまう
ことが問題視されるようになりました。
1999年よりポンプで池を排水して
数千匹の外来魚を駆除するなど
大掛かりな対策が毎年実施されていますが、
熱帯魚の根絶には至りませんでした。
2010年には環境省職員ら
がティラピア1800匹、
グッピー7500匹を捕獲しています。

環境省は温泉水をホースで迂回させるとともに、
沢の冷水を流し込んで、
熱帯魚の生息に適さない
水温に下げる対策を実施しました。
オンネトー湯の滝における
外来魚根絶の判断基準の
第1段階を平成29年度
(2017年度)末までに達成。
平成30年(2018年)10月までに
再確認・捕獲がなかったことから、
2019年1月22日に開催された評価会にて、
第2段階の達成を確認。
野外に定着したナイルティラピア、
グッピーを駆除事業により
根絶させた全国で初めての事例となりました。

【現象】
マンガン酸化物が沈殿するための3条件があります。

◆原水中のMn2+濃度が高いこと
◆原水が無菌的であること
◆有機物の提供があること

湧き出る温泉水が上2つの条件を満たし、
残りの条件は、崖にある糸状藻類が、
マンガン酸化バクテリアに
有機物を供給することで
満たしていると考えられています。
泉源と滝斜面のシアノバクテリア(藍藻類)が
光合成によって酸素を放出し、
マンガン酸化菌が
その酸素と温泉水中のマンガンイオンより
二酸化マンガンを生成します。
生成された二酸化マンガンは
泥状となり、池や滝の周囲に溜まっています。

【観光・利用】
人里はなれた秘境の大自然に囲まれたこの湖は、
千歳市の「オコタンペ湖」、
上士幌(かみしほろ)町の「東雲(しののめ)湖」
と共に「北海道三大秘湖」に数えられています。

オンネトーの景色

季節や天候、見る角度によって
湖面の色が変わることから
別名「五色(ごしき)沼」とも呼ばれています。
設置されている湖畔の展望デッキは
絶景のベストスポットです。
特に湖全体を見渡せる、
西側湖畔の展望デッキからは、
雄大な雌阿寒岳と阿寒富士、
さらに周囲の大自然と
オンネトーのコラボを堪能することができます。

オンネトー展望デッキ

湖畔には散策路が設けられ、
国設野営場もあるなど、
他の2つの「北海道三大秘湖」比べると
周辺の整備は進んでいるといえます。
晴れた日の太陽が斜めに射す午前中は
湖面が綺麗なコバルトブルーに染まります。
オンネトー野営場と雌阿寒温泉は、
雌阿寒岳の登山口となっています。
北東に約2km進んだ雌阿寒温泉には、
国民宿舎とユースホステル、民宿があります。

オンネトー 湖畔

【交通アクセス】
バスなどの公共交通機関が通っておらず、
訪れるには自家用車や、
レンタカーを使わなければなりません。
けれども、現地は湖畔の展望デッキをはじめ、
散策路やキャンプ場、
各所にトイレなども整備されています。

足寄市街地から東へ約50km。
国道241号、北海道道949号オンネトー線、
北海道道664号
モアショロ原野螺湾足寄停車場線を経由します。
北海道道664号
モアショロ原野螺湾足寄停車場線の
足寄寄り区間は一部未舗装道路となっており、
幅員が狭いため走行には注意が必要となります。
冬季は一部区間が通行止めとなります。
夏期は阿寒湖畔からバス(所要時間30分)
が運行されていますが速度はとても安全運転です。

※携帯電話は所々圏外となります。



【所在地】
北海道足寄郡足寄町茂足寄国有林内

【料金】
なし

【駐車場】
複数あり、無料

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