【蒸気機関車 ケ91】
【所在地】
〒432-8041 静岡県浜松市中区菅原町17−17
「堀留ポッポ道」真ん中あたり
小学校とマンションの間の散歩道。
国鉄浜松工場の引き込み線跡地を
遊歩道にしたものです。
【国鉄ケ90形蒸気機関車】
ケ90形は、かつて
日本国有鉄道の前身である
鉄道省に在籍した、
特殊狭軌線用タンク式蒸気機関車です。
元は、東濃鉄道(初代)に
所属した機関車で、
1918年(大正7年)2月に2両が
大日本軌道鉄工部(後の雨宮製作所)
で製造されました。
製造番号は、176, 177です。
東濃鉄道ではA形(1, 2)と付番されましたが、
1926年(大正15年)9月25日付けで
東濃鉄道の新多治見⇔広見間が国有化され、
鉄道省籍となりました。
買収後は、ケ90形(ケ90, ケ91)
と改番されました。
本形式は、ケ100形よりも
若干大型でしたが、
100番台が埋まっていたため、
小さい形式数字を付与されています。
国鉄の特殊狭軌線用の
蒸気機関車としては、
最小の形式数字となります。
【ケ90】
本形式は、1928年(昭和3年)9月30日の
太多線の改軌工事完了まで使用され、
浜松工場で保管の後、
1930年(昭和5年)5月に廃車となりました。
その後も本形式は解体されることなく、
浜松工場で保管されていました。
2011年に愛知県名古屋市港区金城ふ頭に開館した、
鉄道に関する事物を展示する博物館類似施設
(鉄道保存展示施設)である
リニア・鉄道館に移設されています。
【ケ91】
ケ91については、
1951年(昭和26年)10月に
東京の交通博物館へ移設されましたが、
同館の増築にともなって
1957年(昭和32年)6月に
浜松工場に返却されました。
その後、浜松市の五社公園を経て、
現在は遊歩道「堀留ポッポ道」で
静態保存されています。
【主要諸元】
全長:4,581mm
全高:2,743mm
最大幅:1,676mm
軌間:762mm
車軸配置:0-4-0(B)
動輪直径:559mm
弁装置:ワルシャート式
シリンダー(直径×行程):152mm×254mm
ボイラー圧力:11.2kg/cm2
火格子面積:0.25m2
全伝熱面積:7.99m2
機関車運転整備重量:6.1t
水タンク容量:0.79m3
燃料積載量:0.18t
機関車性能
シリンダ引張力:1,000kg
ブレーキ方式:手ブレーキ
【駐車場】
ありません。
蒸気機関車C5849~掛川中央公園に静態保存されている蒸気機関車です。
南アルプスあぷとラインに乗りました~動画あり、中部100選の秘境駅もあります。