【塔のへつり】
塔のへつり(塔の岪、とうのへつり)は、
福島県南会津郡下郷町にある景勝地です。
河食地形の奇形を呈する好例として、
国の天然記念物に指定されています。
「へつり」とは会津方言で、
川に迫った険しい断崖のことです。
なお、「へつり」は「岪」(山冠に弗)
という漢字表記があり、
現地の看板ではこの表記ですが、
かな表記が標準化しています。
<塔のへつり 入り口>
塔のへつりは、福島県会津地方の
南会津東部を流れる大川が形成する渓谷で、
大川羽鳥県立自然公園の一角を占めています。
大川羽鳥県立公園、大川ラインの一番の景勝地。
百万年の歳月をかけて、浸食と風化を繰り返し
見事な景観を創り上げています。
初夏、藤の花と白い岩肌の織りなす眺めは、
一幅の名画のようであります。
なお、それぞれの岩には名前が付いております。
<奇岩の名前一覧>
昭和18年(1943年)、
河食地形の特異例として
国の天然記念物に指定されました。
一帯は第三系凝灰岩、凝灰角礫岩、
頁岩などが互い違いになっており、
その軟岩部が長年の歳月による侵食と
風化の作用によって形成された柱状の断崖です。
一帯は樹木に覆われており、
新緑や紅葉の頃は一際美しいとのことです。
<橋よりの撮影>
<橋よりの撮影2>
全長200mにわたって、
大規模な奇岩が整列しています。
主なものには屏風岩、烏帽子岩、護摩塔岩、
九輪塔岩、櫓塔岩、獅子塔岩、鷲塔岩などがあり、
これらの岩を巡るように
通路が彫られていますが、
経年による崩落等のため、
吊橋を渡している舞台岩周辺以外は
現在は立ち入り禁止となっています。
※頭上にご注意ください。
<動画>
【所在地】
〒969-5204 福島県南会津郡下郷町弥五島下タ林5316
【交通アクセス】
会津鉄道会津線「塔のへつり」駅
下車徒歩約10分程度。
国道121号からすぐ。
※冬期間は、つり橋は安全のため通行止めになります。
【駐車場】
有料は「塔のへつり」駅近く、
お土産屋さんが経営する
お土産品を買えば無料の駐車場が
「塔のへつり」入り口近くにあります。
なお、「塔のへつり」駅は紅葉の名所です。
【トイレ】
男女別のトイレがあります。
湯野上温泉駅と会津鉄道~茅葺屋根の駅舎で足湯があり大内宿の玄関駅です。
大内宿~懐かしい風景が広がる空間、会津若松と日光今市を結ぶ重要な街道の宿場町でした。
会津鉄道会津線「会津田島」駅にはC11形蒸気機関車254号機が静態保存されています。