【みくりが池】
ミクリガ池(ミクリガいけ)は、
富山県中新川郡立山町の
標高2405mに位置する池です。
平仮名で「みくりが池」とも表記されます。
国土地理院の地形図や
当地の看板などでは片仮名で
「ミクリガ池」と表記されています。
「みくりが池」は室堂バスターミナルから歩いて
約10~20分程のところにあります。
北アルプスで最も美しい火山湖といわれています。
青く澄み、伝説を秘めた湖面。
晴れた日には
3000メートル級の山々の雄姿が映し出されます。
季節の中でも最も華やかになるのは秋です。
秋のこの一帯は紅葉のベストスポットで、
辺り一面が鮮やかな赤・黄・橙色に色づき、
秋の美しさを感じることができます。
青く澄んだ湖面には、秋の紅葉で彩られた山々が
くっきりと映し出され、
写真撮影には絶好のおすすめスポットと言えます。
<晴れた空とミクリガ池の青さ>
<池の目の前の広場より>
まだこの時は雲が広がっていました。
やはり良く晴れた日の撮影が綺麗ですね。
立山の姿が池に映っていました。
【地理地形】
室堂駅から西北方に500mほどのところにあります。
室堂では最大かつ最深の池です。
面積は約30000㎡、池の深さは15m、
池の周囲の長さは631mです。
池の北西の畔の標高2430m地点には、
日本最高所の温泉宿である
みくりが池温泉があります。
【春夏秋】
春山の残雪期には完全に氷結しており、
夏山シーズンに入っても
結氷が見られることもあるそうです。
秋山の紅葉の時期には、
立山三山の三段紅葉を水面に映す景勝地となります。
<湖面に映る風景>
立山火山の火口湖であり、
周辺にはミドリガ池やリンドウ池、
血の池などの火口湖群が点在しています。
1984年(昭和59年)6月15日に、
国立公園(中部山岳国立公園)の
汚廃水の排出の規制に係る
湖沼の第2種特別地域に指定されました。
【信仰の中のミクリガ池】
立山信仰の中では、ミクリガ池は
立山地獄の中の「八寒地獄」であるとされていました。
その反面、「ミクリ」という名は
「御厨」と書き、
「神の厨房」という意味も持っていたとの事です。
この池の水が立山権現に捧げられ、
この池の水を使って立山権現に捧げる
料理が作られていたそうです。
これも、剱岳などの場合と同様に、
立山信仰の二面性を示す一例とのことです。
先に、修験道に基づく山岳信仰では
聖地とされていた山や池といった景勝が、
浄土信仰に付随する浄土と対極の地獄と
関連付けられる中で、
全く反対の位置づけをされたものと
考えられています。
池の水は山岳修験者の神水とされていました。
【ミクリガ池の伝説】
越前国(現在の福井県の一部)の
小山法師と伝えられる修行僧が
地獄谷を巡ったあとでこの池を見て、
「この池は越前の百姓の種付け池(ため池)程度のものだ」
と嘲笑したそうです。
これを室堂の僧の延命坊が聞き、
非常に怒り、
「種付け池とおっしゃるなら、
この冷たい水に入り、泳ぐことぐらいは平気でしょうな」
と言うと、法師は懐剣を咥えてゆっくりと
抜き手を切って一周して見せたうえで
「思いがけず涼が取れ、お礼の言葉もない」と笑いました。
延命坊は「越前では種付け池に剣を咥えて入られるのか」
とからかいました。
すると法師は剣を捨て再び池に飛び込びました。
けれども、三周したところで神の怒りに触れ、
湖水に吸い込まれて沈んでしまったそうです。
それから、「御厨ガ池」と書いていたのを、
「三繰ガ池」とも書くようになったとのことです。
室堂ターミナルからの移動時間:徒歩20分程。
【周辺】
立山黒部アルペンルートの立山黒部貫光室堂駅から、
地獄谷や他のミクリガ池を巡る遊歩道が整備されています。
周辺はハイマツ帯で、
ライチョウの生息地となっています。
周辺にはホテル立山、みくりが池温泉、
室堂山荘などの宿泊施設と山小屋があります。
<みくりが池温泉とミクリガ池>
<みくりが池温泉の建物>
みくりが池温泉の公式サイトです⇓
みくりが池温泉
レストランの営業時間は
午前11時~午後2時までです。
喫茶部、食事はいずれも食券が必要となります。
食券の販売機は喫茶部と食事と分かれています。
喫茶は外で飲食できますが、
食事は建物の内部に入ります。
またその際は靴を脱いでスリッパに履き替えます。
トイレは建物の中にありますが、
靴のままで行くことができます。
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