【中尊寺】
中尊寺(ちゅうそんじ)は、平泉町にある天台宗東北大本山です。
国宝の金色堂、重要文化財の経蔵などを含み、
境内は国の特別史跡に指定されています。
入り口で音声ペンなどの貸し出しを行っています。
一台:500円
言語:7種類
日本語・英語・中国語・韓国語・フランス語・ドイツ語・スペイン語
入り口の月見坂から金色堂までは徒歩約15分でやや急な坂です。
寺伝によれば開山は9世紀の円仁で、
中尊寺の寺号は清和天皇より下賜されたものとだそうです。
けれども、中尊寺の寺観が整ったのは、
12世紀の藤原清衡による伽藍造営時です。
清衡は前九年の役で父と安倍一族、
後三年の役で弟など相次いで家族を亡くしたこともあり、
敵味方を区別せずに戦没者の魂を浄土へ導くことと、
東北に優れた仏教文化を根付かせることを目指し伽藍を建立しました。
清衡は12世紀初頭に多宝堂(最初院)を建立したのを皮切りに、
多くの建造物群からなる大伽藍を建立しました。
二階大堂という巨大な堂宇は後に
鎌倉の永福寺のモデルにもなりましたが、
それらの建造物群は残念ながら
1337年の火災であらかた焼失してしまいました。
金色堂は当時の姿のものが残っていますが、
本堂は1909年に再建されたものです。
<駐車場>
町営の第1第2有料駐車場と無料の平泉文化史館の駐車場があります。
<交通アクセス>
JR東北新幹線「一関」乗り換え
⇒JR東北本線「一関」⇒JR東北本線「平泉」
東北自動車道「平泉前沢IC」⇒中尊寺入り口(3.4km・車12分)
東北自動車道「平泉前沢IC」⇒平泉駅(4.8km・車14分)
JR東北本線「平泉」駅より平泉巡回バス「るんるん」
大人:150円:子供:80円・1日フリー:400円
春季~秋季:平日30分間隔・土日祝日15分間隔
秋季~冬季:30分間隔(年末年始運休)
<ルート>
平泉駅前⇒毛越寺⇒悠久の湯平泉温泉⇒
平泉文化遺産センター⇒中尊寺⇒高館義経堂⇒無量光院跡
⇒道の駅平泉⇒平泉駅前
【峯薬師堂】
元の場所は金色堂の南方にありましたが、
荒廃し、元禄年間(1689)に現在の場所に再建されました。
現在のお堂は1982年に改築されました。
ご本尊は薬師如来を中心に日光菩薩、月光菩薩の三尊です。
薬師如来像は金箔で覆われています。
有名なのは目の絵馬です。
平泉中尊寺の目の絵馬は、目のご利益があるとして有名ですが、
目の絵馬や目のお守りなどが受けられるのは、
峯薬師堂の横にある札所だけです。
また、峯薬師堂の池には、天然記念物のモリアオ蛙が生息していて
その為か峯薬師堂の石板の先には石で出来たカエルの像があります。
【大日堂】
【阿弥陀堂】
讃衡蔵(さんこうぞう)の向かいにあります。
阿弥陀如来の御朱印がお堂の右手で頂けます。
【鐘楼】
【辨財天堂】
本尊は辨才天十五童子です。
宝永2年(1705)に仙台藩主伊達綱村公正室の仙姫寄進です。
現堂宇は正徳6年(1716)に建立されました。
讃衡蔵(さんこうぞう)に収蔵される国宝
「金光明最勝王経金字宝塔曼荼羅図」
(こんこうおうさいしょうおうきょうきんじほうとうまんだらず)
十幀は元は仙姫寄進の厨子に納められ、このお堂に奉安されていました。
辨財天はインドの女神サラスヴァティで
仏教と共に日本に伝授されました。
八本の腕を持ち、手には弓矢を執りますが
これは「金光明最勝王経」や
「大辨財天女品」の記述によるものとされています。
池や河川とともに祀られ、水流の美しい響きにちなんで、
「妙音天」とも称され、言葉や知識、音楽や芸能の神として信仰されています。
また、十五人の童子を使って様々な利益をもたらす福徳神でもあります。
「福徳円満」「子宝天授」「安産」「学業成就」と
所願に応じて利益を授けます。
辨財天と千手観音の御朱印がいただけます。
辨財天ご真言 おん そらそばていえい そわか
【金色堂】
金色堂(こんじきどう)は国宝に指定されている阿弥陀堂です。
藤原清衡によって建立され、
棟木銘から1124年(天治元年)に完成したことが判明します。
高さ8m、平面の一辺が約5.5mで、堂内外の全面に金箔を張り、
柱や須弥壇には蒔絵、螺鈿、彫金をふんだんに使った華麗な装飾がほどこされています。
須弥壇上には阿弥陀如来を中心に多くの仏像を安置し、
須弥壇内部には清衡、基衡、秀衡のミイラ化した遺体や
泰衡の首級が納められています。
このミイラの存在はかつてアイヌの習俗と結び付ける
見解も提示されていましたが、
現在では、当時の京都でも見られた
仏教の様式を取り入れたものと理解されています。
建物内部で御朱印が拝受できます。
金色堂の拝観料で宝物館の讃衡蔵(さんこうぞう)も拝観できます。
大人:800円
高校生:500円
中学生:300円
小学生:300円
3月1日~11月3日⇒午前8時30分~午後5時
11月4日~2月末日⇒午前8時30分~午後4時30分
当時の建造物群があらかた焼失した中尊寺にあって、
創建当初の姿を伝える貴重な建造物であり、
2006年に行われた巻柱の年輪年代学による年代鑑定の結果からもそれは裏付けられました。
※金色堂は撮影は一切禁止です※※
【讃衡蔵(さんこうぞう)】
奥州藤原氏の遺宝や仏像を初めとして、中尊寺に伝わる
国宝や重要文化財などが3000点余り収容されています。
国宝の中尊寺経(文字が金で書かれている)や
三体の丈六仏(中央に鎮座している阿弥陀如来坐像が中尊寺のご本尊)、
奥州藤原氏四代が生前に付けていたと言われる、
念珠残欠等の装備品などの展示物があります。
撮影は一切禁止です。
こちらでも御朱印が拝受できます。
御朱印帳も拝受できます。
「金色堂」らしさがかおる御朱印帳です。
【松尾芭蕉翁句碑】
五月雨のふり残してや光堂
【松尾芭蕉翁像及び奥の細道】
【覆堂】
国宝の金色堂は現在コンクリート造りの覆堂(さやどう、おおいどう)で守られ、
ガラスケースの中に納められています。
これは1970年に建造されたものであり、
室町時代中期に建造されたそれ以前の旧覆堂は境内の別の場所に移築され、
「金色堂覆堂」の名称で重要文化財指定を受けています。
【経蔵】
経蔵(きょうぞう)は、
清衡によって奉納された『紺紙金銀字交書一切経』
(こんしきんぎんじこうしょいっさいきょう、国宝)をはじめとする
写経群を納めていた建造物です。
1126年(天治3年)の「中尊寺落慶願文」には
「二階瓦葺経蔵一宇」とあり、当初は2階建てでした。
1337年(康永2年)の「中尊寺梵鐘銘」によれば、
この年、中尊寺の伽藍は金色堂を残して焼失しました。
現存する経蔵は、平安時代の古材を再用して中世に再興されたものと推定されます。
『紺紙金銀字交書一切経』などは現在寺内の讃衡蔵に移管されていますが、
経蔵の建物は重要文化財の指定を受けています。
【観音堂】
本堂のほぼ向かいにあります。
意外とひっそりとしていますが、その分ほっ・・・とできますよ。
【伝・武蔵坊弁慶の墓】
案内板によりますと、文治5年(1189)、
弁慶は主君の義経を最後まで守り、衣川で立往生しました。
遺骸はこの地に葬り、五輪塔を造立して
後世の中尊寺の僧である素鳥の詠んだ石碑が建立されたとあります。
所要時間:約75分(休息含む・御朱印拝受無し)
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