千光寺及び千光寺公園(尾道)~玉の岩をはじめ様々な奇岩が横たわる不思議な空間

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【千光寺公園】

<所在地>
〒722-0032 広島県尾道市西土堂町19-1

千光寺公園

<千光寺公園案内図>
千光寺公園 観光案内図

<尾道市案内図>
尾道 観光案内図

<千光寺からの尾道市街>
千光寺からの尾道市街

千光寺からの尾道市街2

<桜の名所100選>
【花カレンダー】
◆4月上旬 桜(「さくらの名所100選」)
◆4月下旬 ツツジ
◆5月下旬 フジ

<頂上展望台への道>
千光寺公園 頂上展望台への道

<夜景100選>

<恋人の聖地>

千光寺公園 恋人の聖地

【八福稲荷】
八福稲荷

【八畳岩】
戦国時代に築かれた千光寺山城の物見櫓があった場所といわれています。
千光寺公園 八畳岩付近

<文学のこみち>
点々と続く自然石に刻まれた25の文学碑。
千光寺公園の山頂からつづく尾道ゆかりの作家や
詩人の名作がつづる静かな散歩道です。
この道をたどると千光寺にたどり着きます。
倉敷市に疎開していた横溝正史は、
「獄門島」の舞台の1つとして
千光寺の名称を借りています。



また千光寺山中腹には
おのみち文学の館が整備されており、
麓から千光寺に至る登山道にて見学することができます。

【千光寺山 ご案内】
千光寺山 ご案内

【巨岩・龍のような木】
文学の道には巨岩がいろいろあります。
また生えている木もまるで何かの
生き物のような形となっているものもあります。

<生き物のような木>
千光寺公園 生き物のような木

<巨岩1>
千光寺公園 巨岩1

<巨岩2>
千光寺公園 巨岩2

【千光寺公園・電話番号】
0848-38-9184

【千光寺公園・ファックス番号】
0848-37-2377

【千光寺公園・業務時間】
24時間入園可能
(但し、電話応対は平日8時30分~17時15分まで)

【千光寺公園・休日】
無休(但し、電話対応は平日のみ)

【千光寺公園・一部立ち入り不可】
立入禁止期間:
<予定>令和3年1月13日(水曜日)
~令和4年3月31日(木曜日)

千光寺公園頂上エリアリニューアル建設工事に伴い、
公園内の頂上エリアについて
一部立ち入りができなくなりました。
ロープウェイは運行し、
う回路を設置。
来園の際は現地の案内にしたがってください、とのことです。

千光寺公園 ロープウェイ
※訪れた時はあいにく休止中でした。

【千光寺公園・交通アクセス】
【公共交通機関】
JR尾道駅よりバス3分⇒「長江口」下車⇒
千光寺山ロープウェイ3分

【自家用車】
<東京・大阪方面から>
山陽自動車道「福山西IC」から約15分
(国道2号線バイパス⇒県道363号⇒千光寺山ドライブウェイ)

<広島方面から>
山陽自動車道「尾道IC」から約20分
(国道184号線⇒県道363号⇒千光寺山ドライブウェイ)

※行楽シーズンは公園駐車場が満車となる場合があります

<千光寺公園駐車場>
【電話番号】
0848-22-7354
【駐車台数】
<常設>普通車70台
<臨時>普通車320台 ・バス20台
<駐車料金>
普通車:600円
マイクロバス:1500円
大型バス:2000円

※車両の進入ができるのは駐車場まで。
「頂上展望台」や「千光寺」には
駐車場から徒歩で5~10分程度かかります。

【千光寺】

千光寺(せんこうじ)は
広島県尾道市東土堂町の
千光寺公園内にある真言宗系の単立寺院です。
山号は大宝山(たいほうざん)。
本尊は千手観音です。
中国三十三観音第十番札所、
山陽花の寺二十四か寺第二十番札所です。

千光寺 案内図

境内からは尾道の市街地と瀬戸内海の尾道水道、
向島等が一望でき、
ここから撮影された写真がよく観光案内などに
使用されているとのことです。



【歴史】
寺伝によれば大同元年(806年)に空海によって創建され、
源満仲(多田満仲)によって再興されたとあります。
戦国時代には備後国御調郡木梨村木梨城主の杉原元恒が
この地に出城を築いていました。

【境内】
【本堂】
貞享3年に建てられたこの地方には珍しい舞台造りの本堂です。
俗に赤堂と呼ばれる
千光寺本堂の本尊千手観世音菩薩は、
33年に一度開帳の秘仏です。
近年の研究により、
千光寺本堂と向島岩屋山の巨岩が、
冬至の日の朝に一直線になるように
建立されたことが判明しました。
尾道三山(千光寺山、西國寺山、浄土寺山)
のお寺である西國寺と浄土寺も
同じように岩屋山に向けて建立されています。
またここからの尾道の風景は正に絶景です。

千光寺 本堂からの眺め

【大師堂】
千光寺を開かれた空海(弘法大師)を祀っています。
※写真では左側にある岩場の向こうが太子堂です。
千光寺 太子堂 梵字岩

【鐘楼】
大師堂前の小門をくぐると
目前に朱塗り唐づくりの鐘楼が
断崖絶壁に建っています。
この鐘は「時の鐘」として名高く、
「除夜の鐘」としてひろく人々に親しまれ、
尾道の名物の一つにもなっている鐘楼です。

<特徴>
この鐘の特徴として、
鐘の上部に百八個のイボ(乳)がなく、
梵字百字の真言と五智如来の種子が
浮彫りになっており、
この地方では珍しい曼荼羅の鐘であるそうです。

【客殿】
鐘楼と向かいあって客殿が建っています。
宮殿には大日如来、弘法大師、愛染明王の三尊が祀られています。

千光寺 客殿 玉の岩

【護摩堂】
不動明王を本尊とする「護摩堂」(ごまどう)。
300年位前までは、
境内に城主であった杉原公の
守本尊多聞天を祀った三重の宝塔がありましたが、
山上から大石が落下して倒壊し、
その跡に建立されています。

本尊は不動明王で、
脇侍に阿弥陀如来、
地蔵菩薩がまつられています。
毎月28日には不動護摩供がされます。

【三十三観音堂】
千光寺名物の一つである「カチカチ数珠」があるお堂です。
関西一円の西国観音霊場の各札所の御本尊、
観世音菩薩33体が祀られ、
ここにお参りすると
西国観音霊場を巡拝したのと
同じ功徳があると伝えられています。

天井には勇壮な龍の絵が描かれています。

【大仙堂】
いつも穏やかな顔の「大山智明大権現」。
大山智明大権現は
鳥取の大山寺の御本尊、地蔵菩薩のことです。
その御分体ががここに祀られています。

昔は人が死ぬとその魂は
大山へ留まるという信仰があり、
大山へお参りできない人は、
この大仙堂を参拝していたそうです。

【六地蔵】
千光寺 六地蔵

【三重岩(みかさねいわ)】
個人的にはこの辺りの空間が気になりました。
訪れたのは冬の季節。
風がさえぎられ、
太陽の日差しによって暖まった岩から
暖気が発せられていたのか、
この辺りが他の場所よりも
暖かかったのでした。

千光寺 三重岩

【毘沙門堂】
本尊毘沙門天、
脇士禅尼師童子、
吉祥天女は
ともに聖徳太子宮造りの棟梁、
鞍作止利仏師の作で、
聖徳太子開運を祈願せられた尊像と伝えられています。
城主の杉原公の守本尊でした。



【撫松庵・磐石の庭】
頼山陽が命名した憩いの部屋「撫松庵」
頼山陽が命名したものとして
世に知られる撫松庵(ぶしょうあん)は、
古くから頼山陽を始め
田能村竹田など知名の風流人士、
文人墨客の憩いの部屋として
慣れ親しまれてきた建物、とのことです。
残念ながら一般公開はされてはいません。

【くさり山】
千光寺の鎮守は熊野権現と石鎚蔵王権現です。
千光寺本堂裏には石の鳥居があり
大正時代から石鎚蔵王権現が奉られていました。
大正15年3月に石鎚山へ登る鎖を取り付けましたが、
戦争の激しくなった昭和18年に
鐘と一緒に供出されました。

<くさり山入り口>
千光寺 くさり山入り口

平成15年ごろに
ご住職が、
「本堂からとは違う一段上からの
素晴らしい眺めと奇岩を見てもらいたい」
と石鎚山を整備し始めたことがきっかけで、
62年振りとなる平成17年から
一般の参拝客にもお参りできるようになりました。
それなりの装備(靴など)と
力がないと登るのは難しい、とのことです。
ちなみに有料です。

<くさり山>
千光寺 くさり山

<下から見たくさり山頂上>
眺めは一段と格別なのでしょう。
千光寺 下からみたくさり山頂上

【烏天狗と夫婦岩】
くさり山内にあります。
この場所からの見晴らしも良いですよ。
千光寺 烏天狗と夫婦岩

千光寺 夫婦岩付近からの眺め

【玉の岩】
玉の岩または烏帽子岩と呼ばれ、
周り五十米、高さ十五米あり、
千光寺第三の巨岩です。
現在は岩の頂に
宝玉の代わりに玉が置かれ、
夜になると三色に輝くそうです。

千光寺 玉の岩

<玉の岩の伝説>
「玉の岩」という名の通り、
かつてはその岩の上に如意宝珠がありました。
夜ごと光を放ち、
それは海からもはっきりと
見えるほどであったそうです。
ある時、異国人がこの寺を訪れて、
この岩を買い取りたいと申し出たそうです。
住職は断りましたが、
異国人はそのやりとりから、
住職はこの玉のことを知らないと確信したのでした。
そして岩に登ってその玉を盗み出してしまいました。
けれども玉を持って帰る途中、
海に落としてしまったのでした。

(引用元:日本伝承大鑑サイトより)

この玉の岩にある如意宝珠が
光り輝くことから「大宝山千光寺」と、
また玉が沈んだ辺りを「玉の浦(現在の尾道港)」
と呼ぶようになったとされています。
「玉の岩」の天辺には、
かつて宝珠があったことを示す窪みが今でもあるそうです。

尾道と向島

また、この宝珠の光を反射させて
海を照らしていたとされる
「鏡岩」の伝承がありましたが、
平成12年(2000年)に
その所在が明らかになりました。

【鏡岩】
昔、玉の岩の宝珠または太陽、
月の光を鏡のように反射させていたと伝えられており、
鏡には神が宿るという信仰の対象であったと言われています。

千光寺 鏡岩

【梵字岩】
江戸幕府第5代将軍、徳川綱吉公の頃に刻まれた「梵字岩」。
円形の中に光明真言、
大日如来真言の梵字が刻まれており
光明真言曼荼羅であります。

千光寺 梵字岩

【岩割松】
今は根っこの部分が残っています。
千光寺 岩割松

【鼓岩】
鼓岩は別名ポンポン岩と呼ばれ、
岩の上を石で打つと「ポンポン」と鼓のような音がします。
想像していた音よりも軽い感じです。

千光寺 鼓岩(ポンポン岩)

右側の岩の傷は大阪城築城の時、
石垣材として搬出すべく
割りかけたノミの跡といわれています。

千光寺 鼓岩(ポンポン岩)の傷

<千光寺にいたにゃんこ>
母猫と子猫3匹の家族でした。
1匹が下に降りられません・・。
千光寺 猫

【所在地】
〒722-0033 広島県尾道市東土堂町15-1

【交通アクセス】
JR西日本山陽本線「尾道」駅から車で15分
JR西日本山陽本線「尾道」駅から徒歩20分で
千光寺山ロープウェイ山麓駅、3分で山上

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