温泉の定義について~日本の場合・温度や効果や海や山など。

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先日、都内にて「温泉ソムリエ」を受講しました。
元々、温泉(おんせん)は好きで子供が幼い時から家族で出かけていましたが、
自分自身も、もっと温泉について深く知ってみようと思い、受講に至りました。
講座を受けてみてよかったことは、全国に数千か所ある温泉地及び2万7千以上もある源泉数から、
用途や目的別に応じて、つかるべき温泉がきちんとカテゴライズされていること、
温泉につかるにあたって、正しい入浴方法があり、しかも、年齢別に応じており、
これは温泉だけではなく、自宅のお風呂でも十分活用できることがわかったことです。
ちなみに環境省が発表したデータでは、
2015年度の「温泉利用状況」(2016年3月末現在)からですが、
全国の温泉地数:3155ケ所(宿泊施設のある場所)
源泉総数:27214カ所
とのことでした。
そこで、不定期ですが、何回かに分けて、
温泉やお風呂の正しい入浴方法や用途別の温泉の選び方など
私が、実践したことについてお伝えしようと思います。
まずは、はじめとしまして、そもそも「温泉とは何ぞや?」という定義からお伝えします。
温泉宿や施設に行くと「温泉分析書」なるものが掲示してあります。
その分析書を見れば、今いる温泉の適応症(注意:薬ではないので「効能」ではない)や、
性質などすぐわかるのですが、
この見方はまだまだ私も勉強している最中でして、すぐには把握できません。
そこで、もっと単純明快な事からお伝えいたします。
【温泉の定義】(おんせんのていぎ)
(1)温度が25度以上であること(温泉源から採取されるときの温度)。
または、
(2)含有成分に関する19の特定の条件のうち1つ以上規定値に達しているもの。
(含有成分:「溶存物質の総量」「リチウムイオン」「水素イオン」「メタケイ酸」など)
以上、この2つのうち、どちらかを満たしていれば、日本国内においては【温泉】です。
少し、地学のお勉強になりますが、
地中を100m掘ることに、地下水の温度は2~3度上昇すると言われています。
そうすると、単純計算で地下1000も掘れば、
そこから沸いた地下水は25度以上になっていることが多いと言われ、
温泉の定義に該当するのです。
近年、掘削技術の進歩により、都心部でも温泉地が新たに誕生しているのはこのためです。
更に、【温泉】の中には更に泉質名がつき、適応症が認められている【療養泉】があります。
この【療養泉】については、まだまだ勉強中ですので、別の機会にお伝えしようと思います。



<温熱効果>
温度が25度以上が【温泉】であるとのことですが、
このお湯の温度によって体が温まる事を「温熱効果」と言うそうです。
巷で云われていることで、
体温が1度下がると免疫力は30%落ちるとの言葉がありますが、
その言葉通り、体を温めることがとても大切であるそうです。
この温熱効果は、温度によってその役割が異なるそうです。
熱めのお湯(42度以上):
緊張、興奮の自律神経<交感神経>が優位に立ち、
しっかりと目が覚めた状態になります。
血管が収縮しやすくなり、体の外側から温める温熱効果となります。
ぬるめのお湯(37~40度):
気持ちを鎮める働きをするリラックスの自律神経<副交感神経>が優位に立ち、
落ち付いた気分になります。
血管が拡張しやすくなり、外側からも温めつつ、血管拡張効果で、
体の内側からも温めるダブルの温熱効果があります。
ちなみに日本人が最も気持ちが良いと感じる温度は「42度」なんだそうです。
元々、気温より高いお湯が体に負担をかけるものの、
気持ちよさからくるリフレッシュ効果が望めるそうです。
これは年齢によっても異なり、若い人ほど、ぬるめの温度を好むそうです。
逆に、年配者は熱めの温度を好む傾向があり、
入浴中の死亡事故はお湯の温度が42度以上の熱いお湯で発生することが多く、
特に寒暖差が大きくなる冬場は注意が必要となります。
<水圧効果>
身体の表面にかかる静水圧により、全身に圧力がかかり、
これにより内臓が刺激されて内臓運動がおこります。
その中でも脚には全血液量の3分の1が集まり、この血液を心臓に送り出しているのですが、
入浴することによって、水圧で血管が細くなり、血液が心臓に向かって押し上げられ、
下肢の静脈の流れが良くなって血液やリンパ液の循環が活発になるそうです。
全身浴ではこの水圧によって心臓への負担が大きいのですが、
半身浴や足浴では静水圧が減少し、心臓への負担が少なくなるのです。
ちなみに、お湯に肩までつかった場合、
体の表面積全体では500キログラム以上の水圧がかかる計算とのことです。
このことから、半身浴が推奨され、手軽に入れる足浴も設置が増えました。
この水圧効果は血液やリンパ液を押し上げることから
「デトックス効果」があると言われているそうです。
よく温泉につかると、トイレに行きたくなったりしますが、その理由は上記の
<温熱効果>と<水圧効果>によるものなんだそうです。
老廃物の排泄につながるので痛風などの予防になるそうです。
なので、「せっかく温泉(お風呂)につかってるのに・・」と我慢などせずに行きましょう。
但し、トイレから戻ったら、マナーとして洗ってから湯船につかりましょう。



<浮力効果と粘性抵抗>
温泉に首までつかると、体の重さは約10分の1に感じられるそうで、
身体を楽に動かせるようになります。
また、体が軽くなった感覚により、筋肉が緩み、
脳波がリラックス状態になりやすくなるそうです。
更に、お湯の粘性という抵抗によって、体を動かそうとする普段より大きな負担がかかります。
但し、動かなければ「浮力」によって体は楽なので、
ゆっくりと動かすことによって、
筋力や運動機能が低下した人の「リハビリテーション」になり、
逆に,大きく速く動かすことによるほど抵抗が増すことから、
運動効果が高まるので、「水中トレーニング」に活用できます。
<入浴と消費カロリー>
入浴方法によっては、運動に匹敵する消費カロリーがあるそうです。
「10分間の全身入浴」お湯の温度40度の場合:40キロカロリーです。
これは、「やや早歩きのウォーキング」に匹敵するそうです。
「10分間の全身入浴」お湯の温度42度の場合:80キロカロリーです。
これは「10分間のジョギング」に相当するそうです。
但し<温熱効果>の箇所で42度以上のお湯に関しての利点と注意点を挙げましたが、
入浴中の事故は、お湯の温度が42度以上の際に、発生することが多いのです。
従いまして、入浴のみでのダイエットは極めて危険なので、
消費カロリーの数値を把握できたところで、
入浴と運動と食物や飲み物からの摂取カロリーの組み合わせで
健康増進やダイエットをなさることをお勧めいたします。
<転地効果(心理効果)>
日常を離れて、自然環境に恵まれた温泉地に行くことによる場合ですが、
自律神経の中枢のスイッチが入り、
ストレスの解消や精神疲労や体調不良に効果を発揮します。
【海の温泉地】ならば、
波の音の「1/fのゆらぎ」が心を癒し、
潮風の「海塩粒子」が体を活性化させるそうです。
なお、海水はいわゆる【温泉】の定義からは外れるので、
海水そのものは【温泉】ではありませんが、
海水には【療養泉】の中の【塩化物泉】に相当する成分を持ち、なおかつ、
【塩化物泉】という泉質名が付く規定値の中のぎりぎりの数値から34倍もの濃さがあります。
従いまして、【温泉】ではありませんが、【温泉】に匹敵する効果があると言えます。
海水浴はやっぱり、意味があるのですね。
【山の温泉地】ならば、
標高300~800mの森林の多い所が最も天地効果が高いと言われております。
森林浴をすれば、「フィトンチッド効果」により心と体が癒されるそうです。
転地効果は、5~6日で活発になり、1か月を過ぎると薄れるそうなので、
時間とお金の許す限り、「滞在」が良いのだそうです。
そんな時間とお金はありません・・という場合には、
1泊2日でも、転地効果は得られるそうです。

お休みが取れたら、温泉旅行の計画でも立ててはいかがでしょうか?
今回はここまでといたします。
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