旧大社駅と蒸気機関車D51 774~出雲

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【旧大社駅】

大社駅(たいしゃえき)は、
島根県簸川郡大社町(現・出雲市)にあった
西日本旅客鉄道(JR西日本)大社線の駅(廃駅)です。
明治45年(1912年)、
国鉄大社駅の開通により開業されました。
けれども、
大社線の廃線に伴い
1990年(平成2年)4月1日に廃止となりました。
廃止後も純和風建築の駅舎が残されており、
観光名所の一つとなっています。

旧大社駅 駅舎

廃止当時、島式・相対式ホーム
2面3線を持つ地上駅でした。
なお、これら3線はホームの末端で
1線に収束した後、
その先に車止めが設置されていました。
その引上げ線はかなり距離が長く、
道路と交差する部分もあり、
踏切も設置されていました。
出雲大社の膝元であることから、
1951年⇒1961年までの間は
東京直通の急行列車
「出雲」が運行されていました。
その後も1980年代まで「大社」や
「だいせん」といった急行列車や、
参詣者の団体臨時列車などが
乗り入れてきていたため、ホームは非常に長いです。

<旧大社駅 プラットホーム>
旧大社駅 プラットホーム

現在残っている駅舎は
1924年(大正13年)2月28日に竣工した
2代目で、木造平屋441平方メートル、
出雲大社を模したつくりです。

<旧大社駅 駅舎内部1>
旧大社駅 駅舎内部1

団体専用の改札口などもありましたが、
廃止後もホームや駅の掲示なども
すべて当時のまま残されています。
以前この駅舎は、
中央本線高尾駅の北口駅舎を
設計した曽田甚蔵が設計したもので、
伊東忠太がお墨付きを与えたと言われていました。
けれども、大社線廃止後、駅舎の屋根裏調査で
上棟式の棟板が発見され、
設計者は当時神戸鉄道管理局の技手だった
丹羽三雄であったことが判明しました。
なお、駅舎は2004年に
国の重要文化財に指定されています。
また、当駅とは対照的なモダンな西洋建築である
一畑電車出雲大社前駅とともに、
近代化産業遺産にも認定されています。

<旧大社駅 駅舎内部2>
旧大社駅 駅舎内部2

待合室は正面向かって右手が二等待合室、
中央の大きな一般待合室と二つあり、
昭和初期までは分けて使用されていました。

<ライトアップされた旧大社駅>
ライトアップされた旧大社駅

【所在地】
出雲市大社町北荒木441-3

【営業時間】
午前9時~午後5時
内部観覧は2020年12月18日(金)まで可



<ご注意!!>
2020年10月末から
2025年度まで「旧大社駅保存修理事業」による
建造物保存修理工事が実施されるそうです。

【蒸気機関車D51 774】

蒸気機関車D51 774

<国鉄D51形蒸気機関車>
D51形蒸気機関車は、
日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が設計、
製造した、単式2気筒で
過熱式のテンダー式蒸気機関車です。

主に貨物輸送のために用いられ、
太平洋戦争中に大量生産されたこともあって、
国鉄における所属総数は1115両に達しており、
ディーゼル機関車や電気機関車などを含めた
日本の機関車1形式の両数でも最大を記録しました。

<1942年度(112両)>
汽車製造(13両):
D51 773⇒785
(製造番号2256-2261・2282-2286・2303・2265)
蒸気機関車D51 774説明

後藤総合車両所 本所及び 出雲支所

蒸気機関車D51 488・米子駅前広場にある記念碑~蒸気機関車 C5743車軸と客車の車輪

出雲大社~縁結びの聖地、古代日本の歴史が感じられる場所

粟津稲生神社・鳥居が20基続く参道を一畑電車が横切っていきます。一畑電車の動画あり。

一畑口駅・平地でのスイッチバックがある駅~一畑電車(いちばたでんしゃ)