【天橋立】
天橋立(あまのはしだて)は、
京都府宮津市の宮津湾と
内海の阿蘇海を南北に隔てる
全長3.6キロメートルの湾口砂州です。
日本三景の一つです。
【地理地形】
天橋立の北部、
およそ南西方向へ延びている部分を
大天橋または北砂州といいます。
切戸を隔てて南部、
およそ南東方向へ延びている部分を
小天橋または南砂州といいます。
これら2か所が宮津湾と阿蘇海を分断し、
切戸と文殊水道(天橋立運河)によって
両水域がかろうじて繋がっています。
切戸には大天橋という
「橋」が架かっています。
また文殊水道には
小天橋という橋が架かり
「廻旋橋」として知られています。
さらに文殊水道を隔てて
南側にある部分を
第2小天橋といいます。
これら3か所で天橋立の砂州部分をなし、
全幅は20-170メートル、
全長は大天橋と小天橋を合わせて
約3.2キロメートル、
第2小天橋を合わせると
約3.6キロメートルです。
北方にある傘松地区からは
3地区を眺めることができます。
これら4地区を合わせて
「京都府立天橋立公園」です。
文殊堂・智恩寺とその門前町のある
天橋立南方を文殊地区といいます。
【白砂と青松】
全体が外洋に面さない湾内の砂州としては
日本で唯一のものです。
白砂青松を具現するかのように、
一帯には松林が生え、
東側には白い砂浜が広がっています。
この松は、
人の手により植林されたものではなく、
大部分が自然発生的に
生えたものであるとのことです。
【日本の道100選】
天橋立には「日本の道100選」に選定された
京都府道607号天の橋立線が走っています。
当路線は延長約3.2キロメートル、
幅員3.5~12.1メートルあります。
近畿自然歩道に指定されています。
【眺望】
明治時代まで、
来訪者は寺社へ参詣する旅の中で
天橋立の景観を楽しんでいました。
天橋立を望む視点は、
自然とその道中の峠や阿蘇海などの船上、
寺社周辺が主でした。
【三大観】
中でも代表的な三つの視点として、
●樗峠(おうちとうげ、現在の大内峠)、
●傘松、
●栗田峠(くんだとうげ)
からの眺めは三絶または三大観と呼ばれ、
景観研究の対象となっていました。
【四大観】
他に文殊側に位置する櫻山(桜山)や
玄妙庵があり、
吉見豆人は1921年、
著書「天橋紀行」の中で
「樗峠、傘松、櫻山、丹後富士(由良ケ岳)を
天橋四大観と呼ぶそうだが、
その中では櫻山が一番感じが良い」
と述べていました。
一方「樗嶺志」は天橋四大観として
栗田峠、大内峠、成相山、櫻山を挙げています。
玄妙庵は1386年、
足利義満が智恩寺に参拝した際に訪れ
「ああこれまさに玄妙なるかな」
と詠嘆したことが名前の由来です。
時代を経た昭和前期の絵はがきに
「玄妙庵からの眺めは四大観の一つ」
という記述があるそうです。
【天橋立5大観】
戦後は天橋立五大観として
●傘松
●玄妙庵
●大内峠
●滝上公園
●獅子崎を挙げた記述が見られました。
1970年(昭和45年)、
文殊地区に天橋立ビューランドが開業します。
そこから天橋立を望む飛龍観が
●斜め一文字
●一字観
●雪舟観
●飛龍観
四大観と呼ばれるようになりました。
【天橋立ビューランド】
天橋立ビューランド(あまのはしだてビューランド)は、
京都府宮津市にある天橋立を眺められる
展望台のある遊園地です。
【概要】
天橋立ビューランドには、
天橋立を眺めながら食事ができる
展望レストランや観覧車などの
アトラクションがあります。
文珠山の山頂に位置し、
展望台から「股のぞき」で眺められる天橋立は、
天舞い昇る龍に例えられ
「飛龍観」と呼ばれています。
天橋立を北側から望むことができる
傘松公園の展望台と並ぶ、
天橋立のベストビュースポットです。
文珠山のふもとにあるチケット売り場で
リフトモノレール共通往復乗車料(入園料込み)を支払い、
モノレール(スロープカー)、
もしくはリフトで天橋立ビューランドに入園できます。
【営業時間】
※期間によって営業時間が異なります。
【2月21日~7月20日】
午前9時~午後5時
【7月21日~8月20日】
午前8時30分~午後6時
【8月21日~10月20日】
午前9時~午後5時
【10月21日~2月20日】
午前9時~午後4時30分
【料金】※2019年9月現在
【入園料及びリフト・モノレールご利用料金】
リフト・モノレール共通往復乗車料金に入園料が含まれます。
片道・どちらか一方のみの販売はありません。
※乗車券はリフト、モノレール共通の券なので、
往復好きな乗り物に乗車できます。
※支払いは、現金のみとなります。
【大人・中学生以上】
850円
【小人・小学生】
450円
【団体】
団体割引
料金の詳細はお問い合わせください
【障害者割引】
【大人】
430円
【小人】
230円
※障害者手帳をご提示ください
※乳幼児について(0才~小学生未満)
大人1人につき、乳幼児1人無料。
乳幼児2人目から小人料金が発生します。
【障害者割引】
本人他に、
介護者1名も430円に
割引きになります。
【駐車場】
1台につき500円(直営)
その他、天橋立周辺には多くの駐車場があります。
十分な台数が確保されているとのことなので、
目的に応じてご利用ください。
公式サイト⇓⇓
天橋立ビューランド
<天橋立ビューランド入り口>
リフトもしくはモノレールの発着所(上)です。
※往復ともリフトを利用しました。
<かわらけ投げ>
1回300円(3枚)
智恵の輪を狙って投げてみましょう。
かわらけがくぐれば願いが叶うかもしれません。
昔から「かわらけ投げ」は
投げることで厄を払うと言われています。
<飛龍観回廊からの眺め>
延長約250m、高さは最大で約8.5m。
360度のパノラマ風景を楽しめます。
上部の回廊部分は「龍」の体駆をイメージしています。
※悪天候の場合安全のため利用できない事もあります。
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