梅雨入り前の晴れた日に、江ノ島を散策してきました。
江ノ島への交通アクセスは、下記の通りです。
小田急線「片瀬江ノ島」駅
江ノ島電鉄「江ノ島」駅
湘南モノレール「湘南江ノ島」駅
【江ノ島】とは?
<地形編>
神奈川県藤沢市にある湘南海岸から相模湾に突き出た、
砂州によって陸とつながった島の事であります。
古くから観光名所となっており、神奈川県指定史跡・名勝、日本百景の地です。
周囲4km、標高60mほどで、1923年に起きた関東大震災で、隆起して大きくなりました。
沖では、運が良ければ「イルカ」の群れが見られるそうで、
更に運が良ければ、沖合にクジラが見られることもあるそうです。
<歴史編>
縄文時代から人々が住み、住居跡や石器や江の島植物園辺りから発掘されたそうです。
その後、時代は下り、有史以後、江ノ島は古くは霊場としての修行の島でした。
奈良時代は「役小角」が、平安時代には「空海」「円仁」が、
鎌倉時代には良信(慈悲上人)、一遍が、修行をしていたそうです。
更に、1182年、源頼朝の祈願により、弁財天が勧請され、鳥居を奉納し、
それ以降、代々の将軍や御家人が参拝したそうです。
また、弁財天は、水の神という性格を有しており、
歌舞音曲の守護神とされたため、歌舞伎役者や音楽家なども数多く参拝しました。
江戸時代後期には、景勝地として観光地となり、
江戸庶民の行楽地として大山 – 江の島 – 鎌倉 – 金沢八景を結ぶ観光ルートが流行しました。
数々の浮世絵にも描かれるようになり、歌舞伎の舞台にもなりました。
そして、明治に入ると、宗像三女神を祀る江島神社となりました。
関東大震災で、2メートルも隆起し、津波被害も甚大だったそうです。
1929年に小田急江ノ島線が開通され、観光地発展のきっかけとなりました。
戦後、1959年には、初の野外エスカレーターである「江ノ島エスカー」が建設されました。
1964年の東京五輪ではヨットの競技会場になりました。
岩屋も、有料観光地として再開されました。
塔のふもとにあった江の島植物園はリニューアルされ、
江の島サムエル・コッキング苑となりました。
(参考:ウキペディア及び藤沢市観光協会など)
<江島神社>
社伝によれば、欽明天皇13年(552年)、神宣に基づき欽明天皇の勅命により、
江の島の南の洞窟に宮を建てたのに始まると伝えております。
天女と五頭龍の伝説も、この時代のものとされております。
神仏習合により当社は金亀山与願寺と称する寺となっていました。
江戸時代までは、弁財天を祀っており、江島弁天・江島明神とされていました。
現在は、宗像三女神を祀り、島の西方の「奥津宮(おくつみや)」に多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)、
中央の「中津宮(なかつみや)」に市寸島比賣命(いつきしまひめのみこと)、
北方の「辺津宮(へつみや)」に田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)をそれぞれ祀り、
「江島大神」と総称されております。
(参考:ウキペディア及び江島神社公式サイトより)
日本三大弁財天(諸説あり)、日本五大弁財天です。
「辺津宮(へつみや)」⇓⇓⇓
「中津宮(なかつみや)」⇓⇓⇓
「奥津宮(おくつみや)」⇓⇓⇓
では、江ノ島について分かったところでスタートです!
橋を渡って・・・入り口です。青銅の鳥居をくぐります。
三の鳥居です。
昔から伝わる「伝承」によれば、江ノ島のご利益の一つが、
強力な「縁切り」だそうで、縁を切りたくない場合は、
同行者とは別々にくぐると良いそうです。
と、ここで早くもお腹が空いたので、お昼ご飯にしました。
お店です⇓⇓
生シラスとネギトロ丼です⇓⇓⇓
お昼ご飯後、再び参道である坂道を登ります。
まっすぐ行くと「辺津宮(へつみや)」の鳥居が見えます。
そして、左に曲がり、「江ノ島エスカー」へ。
「江ノ島エスカー」「植物園」「展望灯台の塔」「岩屋洞窟」がセットになった
江の島ワンデーパスポート「エノパス」です⇓⇓⇓大人1000円。
残念ながら、JAF割引がききません。
江の島の地図です⇓⇓
エスカー乗り場(1区)を登ると「辺津宮(へつみや)」です。
「辺津宮(へつみや)」には、別料金ですが、
2体の弁天像と15童子像がある「奉安殿」があります。
エノパス提示で大人200円⇒100円になります。
2体の弁天像は実物は写真撮影不可なのでパンフレットからどうぞ。
白いのが、「妙音弁財天(みょうおんべんざいてん)」で鎌倉時代中期の作とされています。
武器を手にして勇ましいのが
「八臂弁財天(はっぴべんざいてん)(重要文化財)」で鎌倉時代初期の作とされています。
1206年、源実朝が創建されたと伝わります。
賽銭箱が巾着型をしております。
社務所があり、祈祷や御朱印の受付も行っております。
「奉安殿」の隣には「八坂神社」もあり、
毎年7月に行われる例祭・神幸祭は湘南唯一の夏祭りとして有名とのことです。
八坂神社を通って、エスカー乗り場(2区)へ。
登ると「中津宮(なかつみや)」です。
元の上之宮で853年に慈覚大師(じかくだいし)が創建したと伝わります。
朱塗りの鮮やかな色彩の社殿で、
三つの宮では最も「弁財天」の特徴を色濃く出しています。
江戸歌舞伎の「市村座」と「中村座」が奉献した石灯篭や、
歌舞伎役者の手形があります。
江戸時代における商人・芸人・庶民の信仰の深さを垣間見ることができます。
(参考:江島神社公式サイトより)
また、社殿の横には水琴窟があります。
ちなみに、奈良県桜井市にある「大神神社(おおみわじんや)」にも市杵島姫命が祀られております。
その記事で、後の方に出てきます。
大神神社めぐり~奈良旅③
そして再びエスカー(3区)に乗って、頂上へ。
左手に展望台、右手には江の島植物園改め江の島サムエル・コッキング苑があります。
江の島サムエル・コッキング苑の奥には、展望灯台の塔があります。
苺パフェが食べたくなります⇓⇓⇓
江の島サムエル・コッキング苑を進むと、塔が見えてきます。
塔への入り口です。
展望灯台の塔から眺める景色です。
そして、塔を降りて、サムエル・コッキング苑を出て、
階段を上り下りして、「山二つ」を越えると、「奥津宮(おくつみや)」になります。
相模湾を臨む岩屋(龍神伝説発祥の地)に一番近い奥津宮は、
昔は、本宮または御旅所(おたびしょ)と称され、
岩屋本宮に海水が入りこんでしまう四月~十月までの期間は、
岩屋本宮のご本尊が、ここ御旅所に遷座したと言われています。
(参考:江島神社公式サイトより)
源頼朝が奉納したと伝わる鳥居をくぐると「奥津宮(おくつみや)」です。
「奥津宮(おくつみや)」の説明
拝殿です⇓⇓⇓
そして、更に階段を降りると、稚児が渕と岩屋へとなります。
そして、岩屋へと続きます。
第一岩屋と第二岩屋があります。
台風で、橋が壊れてしばらく立ち入りが出来ませんでしたが、
このほど、復旧しました!
岩屋の入り口です
ろうそくを借りて、奥に進みます。
よーく見ると、絵柄が弁天様です⇓⇓⇓
一説によると、富士山までつながっていると云われる場所です⇓⇓⇓
中は、とてもひんやりとしていて心地よいです。
江島神社の発祥の場所は、この第一岩屋の最も奥にあります⇓⇓⇓
その真上が「龍宮」になります⇓⇓⇓
続いて、第二岩屋へと参ります⇓⇓⇓
しばし、波の音をお聞きください。
第二岩屋の奥は、龍の棲み処と伝わる場所があります⇓⇓⇓
「腰越」の哀しくもおどろおどろした名前の由来が説明されております。
源義経の「腰越状」は「腰越」という漢字なので、
既に平安末期には「腰越」という漢字になってよかったですね。
仏教が伝来した古墳から飛鳥時代の頃のはるか昔の出来事です⇓⇓⇓
さて、帰りはどっち??
これで、岩屋洞窟は終わりです。
帰りは、元来た道を戻り、それには急で長い階段をひたすら上らなくてはなりません。
と、実は、岩屋から船が出ているのです。
船の名前は「べんてん丸」で
料金は大人:400円(中学生以上)・子供:200円(6歳以上・未就学児は無料)
問い合わせ先:藤沢市観光センター 0466-22-4141
江の島弁天橋の中腹から稚児ヶ淵までをつなぐ約10分間の船旅です。
運行ルート
運行している時は、10分間隔で出ています。
定員は30名、との事です。
江の島にあるヨットハーバーは、1964年の東京五輪のヨット競技会場でしたが、
2020年の東京オリンピックでも競技会場となります!
さて、腰越から、道路を通って、江の島駅に向かう江ノ電です。
「腰越」駅から「江ノ島」駅までの道が全て、踏切扱いです。
腰越の風景・全国唯一の橋~もうひとつの鎌倉あじさいめぐり・番外編~
海岸の花火大会です⇓⇓
2018年鎌倉花火大会、見る場所・行き方・店・駐車場・駅や道路事情など(地図有り)
今度訪れる時は、ぜひ船に乗船したいなと思いました!
奈良県の弁財天です⇓⇓
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