【TEKリトルパーク】
高岡市衛生公社(TEK、同市材木町、島小一社長)が
同市吉久に整備した公園です。
富山地方鉄道、加越能鉄道、万葉線で約60年間活躍し、
引退した車両「デ5022号」が復元展示されています。
敷地面積は3200平方メートル。
地域の遺産、また、
万葉線を愛する市民のシンボルとして
「デ5022号」を展示しました。
芝生広場を整備し、
シダレザクラ16本も配置されております。
なお、社有地内にある公園のため、
一般公開は常時は行われていない模様です。
「デ5022号」は日立製作所が1950年に製造し、
1971年まで富山地方鉄道や
加越能鉄道で旅客車として運行されていました。
その後は除雪専用車に改修され、
加越能鉄道や万葉線で2012年まで使用されました。
ジェイアール貨物・北陸ロジスティクス(金沢市)が修理を担当し、
屋根や座席シートをやり替えるなどし、
当時の姿をできる限り忠実に再現しました。
【デ5022号車について】
昭和26年、
吉久に路面電車の運行が始まりました。
富山地方鉄道の高岡⇔伏木間の高伏線と、
富山⇔新湊間の射水線が吉久地区で接続し、
富山新港建設による射水線切断までは、
高岡⇔富山<新富山・西町>間の直通運転が行われました。
この路線は、高岡側は路面電車の軌道線、
射水線側は郊外電車の鉄道線であったため、
両方の路線を乗り継ぎなく
走行できる電車が必要となりました。
これに対応した車両が「デ5000形」であり、
日立製作所が34両を開発・製造し、
「デ5022号」は昭和25年に納入されました。
高床式の車体構造のため、
床下機器がむき出しになっているのが印象的です。
昭和46年、
「デ5022号」は旅客車の使命を退きました。
引き続き除雪専用車に改修され、
平成24年までの62年間にわたり、
富山地方鉄道、加越能鉄道、
万葉線の所管する電車として活躍しました。
【所在地】
〒933-0002 富山県高岡市吉久1丁目1
<場所>
青印は出入り口付近です。
【駐車場】
出入り口に1台分位の駐車スペースがあります。
【トイレ】
男女別の綺麗なトイレがあります。
【万葉線】
万葉線(まんようせん)は、
富山県高岡市と同県射水市を結ぶ
高岡軌道線と新湊港線を併せた総称です。
また、それらの路線を運営する
第三セクター方式の鉄道会社である
万葉線株式会社のことを指します。
万葉線は、正式には高岡駅停留場から
六渡寺駅までが軌道法による軌道である高岡軌道線、
六渡寺駅から越ノ潟駅までが鉄道事業法による
鉄道である新湊港線の2路線に分かれています。
が、一体の直通路線「万葉線」として運行されています。
かつて越中国守として
高岡の伏木に赴任した大伴家持が、
「万葉集」の編集をはじめ、
数多くの歌を残したことにちなんで、
加越能鉄道(現在の加越能バス)が
経営していた時代の1980年(昭和55年)に
「万葉線」という愛称が付けられたとのことです。
2004年(平成16年)1月21日より、
新形の超低床車両「MLRV1000形」を導入しています。
2008年7月から土・日・祝日は
沿線の新湊出身の落語家である
立川志の輔の声で
車内アナウンスと沿線案内を行っているそうです。
なお、このアナウンスは
「ドラえもんトラム」では放送されないそうです。
また、2018年からトミーテックの
鉄道むすめとのタイアップにも取り組み、
地元以外から鉄道ファンや
萌え系愛好者の集客にも役立てているとのことです。
イメージキャラクターに設定されている
「吉久こしの」の等身大イラストが
万葉線本社の窓口にあるほか、
スタンプラリーやグッズ販売なども実施しているそうです。
【路線】
高岡軌道線: 高岡駅⇔六渡寺 8km
新湊港線: 六渡寺⇔越ノ潟 4.9km
<走行する万葉線>
黒部峡谷トロッコ電車に乗ってきました~黄色とオレンジの紅葉が綺麗です~
京都鉄道博物館・扇形車庫には往年のSLが大集結!!SL走行やトワイライトエクスプレスも展示!
SL大樹に乗車しました!2020年7月4日より運行再開!!動画あり。
越中国守館跡~越中国~大伴家持が赴任し暮らした館、万葉集を中心に良く歌に詠まれた国
富山城~築城は畠山氏家臣の神保氏、上杉氏や佐々氏との攻防を経て富山加賀藩として明治まで存在。
高岡城(越中国)~「高岡」の地の名付け親、前田利長公が築いた城、日本100名城です。