お正月の出来事ですが、家族で初詣に少々遠出しました。
行先は千葉県の香取神宮(かとりじんぐう)と利根川を挟んで茨城県の鹿島神宮(かしまじんぐう)です。
近所にある神社に参拝してから向かったので、出発が少々遅れてしまいました。
最初の目的地である香取神宮に到着したのが、既にお昼を過ぎており、
東関東自動車道の佐原香取インターチェンジを出る前から既に大渋滞でのろのろ運転でした。
途中、有料の臨時の駐車場がありましたが、神社まで距離があることと、有料である事から、神社の第三駐車場をひたすら待ちました。
神社参拝ですから、何時間もかからないだろうとまちましたが、それでも50分は待ち、ようやく駐車できました。
でも、行列で待つ本番はこれからにありました。
神社での入場規制で長蛇の列ができており、列の最後尾まで歩き、並びました。両端には出店がずらっと並び、
お腹もすき始めたころなので並んでいる間に食べようか・・と検討しましたが、
砂ぼこりも凄いため、辛抱しそのまま待つことにしました。
待っている間に私は要石まで行き、参拝しました。
要石は、ひっそりとしていて人もまばらでした。
総門の前で待つこと60分、総門から参拝まで50分待ち、ようやく参拝出来ました。
総門から中が狭く、お参りするお賽銭の前も一度に参拝できる人数が少ないため、
このように待ち時間が長くなってしまった原因だと思われます。
ここで子供用に受けたお守りは勝負運に強い神社であるので「出世・開運」。
日々の勉強はしている(と想定)ので、あとはここ一番の時にどれだけ力を発揮できるか、ということでこの御守りにしました。
総門の中では甘酒も売られており、小腹が空いたり、待ちくたびれたり、冷えてしまった時等にありがたいですね。
参拝後は、すぐ近くにある奥宮に行きました。
よく山岳地帯にある神社ですと、神社は麓でも、奥宮は頂上か頂上付近の場所にあったりするのですが、
香取神宮の奥宮は近い場所でしかも平地にあるので助かりました。
奥宮は、大賑わいの参道とは対照的にひっそりとしていました。
石段を10段位上がったところにあり、周囲はまるで守護しているかのように、木々に囲まれていました。
ここで小さな小さな不思議なことがありました。
奥宮の中に入った途端に風がゴオッと吹いたのですが、中までは通らず、木々が激しく揺れただけで、
しかもほんのりと暖かくなってきました。
日陰なのですが、木々がまるで家屋の断熱材の様な感じで室内に入った錯覚がしました。
参拝後は清々しい気持ちで奥宮を出て、其の途端に「寒い」という感覚がしました。
祭神は経津主大神(ふつぬしのおおかみ)とされ、刀剣の鋭い様の表した軍神とされていますが、
奥宮を参拝した後では以外にも柔らかい印象を受けました。
そして、次の目的地である鹿島神宮での印象と比較すると納得できるものになりました。
まるで、湖の様な利根川を越えるとそこは茨城県。
鹿島神宮にレッツラゴー!の前に腹ごしらえで、東関東自動車道の潮来料金所の近くにある
「道の駅いたこ」で軽食を取りつつ一休みをして鹿島神宮に向かいました。
時刻は15時を過ぎ、鹿島市街は流石に渋滞はしていましたが、駐車場にはスムーズに入れました。
ただし、神社専用の駐車場ではなく、民間の駐車場で、料金は800円でした。
神社専用の駐車場は、閉鎖されて一般車は進入禁止となっていました。
駐車場に着いたのが15時半を回っていたので、参拝帰りの人々が多く、境内まではスムーズに入れ、お参り開始です。
本殿の正面からの参拝希望者には列ができていましたが、
正面でなくともよい、という場合はすぐにでもお参りできるように、お賽銭の場所が広くなっております。
その場合、鳥居はくぐることはできませんが、お賽銭の場所の前で何となく、中央寄りに横に移動することは可能です。
鹿島神宮の祭神は、武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)で仕事や人生のおいての総合的な開運にご利益があるとされております。
正面参りも、真正面から向き合い、決意を表すということで列ができていました。
例えば、合格祈願の様な真っ向勝負の強い決意で挑みたい!時は是非とも並んで真正面から参拝されることをお勧めいたします。
従いまして、この鹿島神宮ではより強い意思が必要であり、そこから浮かぶイメージは「剛」です。
先に参拝した香取神宮は「柔」でしたので、「剛柔」という名の通り、ペアなのだなぁと妙に自分で納得しました。
ここで自分用に「出世・開運」の御守りを受けてきました。
其のあとに、奥参道に進み、途中左の方向には鹿園があり、元気な鹿さんたちがいました。
鹿島神宮の森の中にある奥宮も本殿と同じような長さの列ができていましたが、ここはきちんと並んで参拝しました。
それでも30分くらいで、香取神宮よりも並んだ時間は短いです。
その次は、坂を下って御手洗池まで足を運びました。
山地ではないのに、湧水がある理由はNHK毎週土曜地上放送の「ブラタモリ」にでもお任せすることにして、
この池では大寒の禊行が行われます。
湧水でお参りし、水流を眺め、せせらぎ音を聞いた後、要石に向かうことになりました。
先ほどとは逆で今度は上り坂で、そこそこ急なのですが、私は何故かすいすいと足取りが軽く、湧水参りをしなかった
家族と距離が離れてしまいました。
この日は晴れていたので良かったのですが、地面が濡れていた時は足元に十分にお気をつけください。
鹿島神宮の要石は香取神宮と対になっているとの伝説があり、
一説では鹿島神宮が大ナマズの「頭」で香取神宮が「尾」とされているそうです。
そういえば、香取神宮の要石参拝は家族では私だけでしたし、以上の事から、
香取神宮と鹿島神宮は出来ればセットで参拝し、必ず双方の要石にも足を運ぶ事をお勧めします。
実際やドラマでも武道場に「鹿島大明神」と「香取大明神」の掛け軸や神札が掲げられてありますように
何といってもセットの神宮ですからね。
要石の前では「国家安寧」「家内安全」を感謝の意をこめてお祈りしました。
最後に、この地に元々あった土着の神様を祭る遥拝所に行き、参拝を終えました。
すっかり夕方になり、後は帰路につくだけです。
夕飯がてらに、霞ケ浦沿いにある日帰り温泉施設「あそう温泉白帆の湯」に立ち寄り、おなかも身も心もほっこりしてきました。
高速道路や自動車専用道路は何処も大渋滞なので、携帯電話のグーグルマップをナビゲーターにして一般道を行き、
目的のインターチェンジまで渋滞にはまることなく進む事が出来、家までスムーズに帰ることができました。
途中、車窓では、左側には大きなオレンジ色の夕陽が見られ、遮るものがなく、どこまでも平らで、
運転手には申し訳ないのですが、地平線と夕陽の眺めを堪能できました。
幾多の試練を乗り越え、大きな勝負に挑まれる直前の加護を受けに行かれてはいかがでしょうか。