【カクキュー】
カクキューは、
愛知県岡崎市八帖町字往還通69番地に
本社がある「合資会社八丁味噌」の屋号です。
「八丁味噌」は固有の商標ではなく、
ほかにも製造業者が存在します。
江戸3代将軍徳川家光の時代に当たる
正保年間(1645年⇒1648)に、
岡崎城から西に八丁(873m)の
三河国額田郡八帖村
(現在の愛知県岡崎市八帖町)で創業しました。
早川家が明治11年(1878年)に
愛知県庁に提出した上申書には
同家の創業は「正保2年(1645年」
と記されているとのことです。
正方形の枠内に太い隷書体の「久」のマークは、
歴代当主(現在は社長。ただし、
同社は合資会社組織であるため
その正式な肩書は「代表社員」となる)が代々、
早川久右衞門(はやかわ きゅうえもん)
を名乗っていることによります。
現社長は19代目の当主になります。
明治25年(1892年)から
宮内省への味噌納入を開始、
明治34年(1901年)12月28日、
宮内省御用達を拝命しました。
昭和7年(1932年)3月10日、
個人商店から
「合資会社早川久右衞門商店」に改組しました。
昭和38年(1963年)9月、
「八丁味噌カクキュー合資会社」に社名変更しました。
2006年4月に放映が開始された
NHK連続テレビ小説「純情きらり」では、
まるや八丁味噌とともに舞台となり、
撮影現場としても工場が使用されました。
2009年2月23日、
本社屋と史料館が
近代化産業遺産に認定されました。
21世紀の現在においても
木桶に仕込み、職人が円錐状に
石を積み上げ重石とし、
二夏二冬(2年以上)長期天然醸造で
熟成させる江戸時代初期から続く
伝統製法で八丁味噌を
造り続けているとのことです。
【施設】
これらを「八丁味噌の郷」と称します。
<本社事務所>
1996年12月20日、
本社蔵とともに国の
登録有形文化財に登録されました。
本社事務所は昭和2年(1927年)の建築です。
2階の外観はバシリカ式教会堂風の
構成となっています。
『バシリカ式教会堂』
古代ローマで法廷や商取引など
公的集会に用いられた公共建築です。
長方形の平面をもち、内部は、
中央のネイブ(身廊)と
両側のアイル(側廊)に分かれ、
ネイブの奥に半円形のアプスを張り出しています。
初期キリスト教時代に
この平面や構造を基本として
作られた会堂がバシリカ式聖堂で、
のちの教会堂建築の
基本の一つとなりました。
2014年10月30日、
各蔵とともに市の景観重要建造物に
指定されました。
<本社蔵(史料館)>
明治40年(1907年)に
味噌蔵として建てられました。
木造二階建、瓦葺、建築面積463平方m。
1991年12月1日、
史料館として改修されました。
内部のデザインは松坂屋が行いました。
<岡崎カクキュー八丁村>
2017年3月19日、
本社内に洋食店・中華料理店・カフェの
3店舗が入ったフードコート
「岡崎カクキュー八丁村」がオープンしました。
いずれも八丁味噌を使った料理を提供しています。
窓から熟成中の木桶を見ながら
お食事できる唯一の施設です。
2018年7月からは
中華料理店のかわりに
「食事処休右衛門」が入っています。
【工場見学・売店施設】
工場や味噌蔵の見学は
昭和58年(1983年)1月から
正式受付が始まっています。
史料館開設などで
従来の態勢では不十分となり、
1993年4月に本格的売店を開設。
1998年1月、増築しています。
工場見学、売店等の部門は
関連会社の「株式会社カクキュー八丁味噌」
(法人番号:1180301002874)が
つかさどっています。
【工場見学・内容】
味噌蔵や史料館をガイドが
ほぼ毎日案内しており、料金は無料です。
味噌の香りただよう蔵には、
約2mの大きな味噌桶がずらりと並んでいます。
史料館では等身大の人形で
八丁味噌の製造工程を紹介している他、
江戸時代からの貴重な史料を展示しています。
見学の最後にはお味噌汁の試飲もあるとか。
カクキューの本社屋や味噌蔵など、
レトロな写真が撮影できる
フォトスポットもあります。
【主な商品】
三河産大豆八丁味噌
有機八丁味噌
赤出し味噌
無添加赤出し味噌
赤出し味噌 もみじ印
八丁R味噌煮込みうどん(2人前)
八丁の味噌ラーメン(2人前)
岡崎のどて
田楽味噌
味噌カツのたれ
味噌ソフトクリーム
※味噌ソフトクリームは
塩キャラメル風味で大好評とのことです!
【カクキューの初代当主】
カクキューの初代当主は
元々今川の家臣でしたが、
桶狭間の戦いで今川氏が敗れた後、
岡崎の寺へと逃れ、
武士をやめて、
名を「久右衛門」と改めました。
久右衛門は寺で味噌造りを学び、
数代の後、現在の場所である
岡崎市八帖町(旧八丁村)へと移り、
1645年に業として
八丁味噌を造り始めたとのことです。
当主は代々「早川久右衛門」
の名を襲名しており、
現当主で19代目となります。
【所在地】
〒444-0923 愛知県岡崎市八帖町字往還通69
【電話番号】
0564-21-1355(代表)
【営業時間】
<売店>
午前9時~午後5時
<工場見学>
店頭にて受付をします。
午前10時~午後4時
(平日)毎時00分
(土日)毎時00分・30分
(12:30の回はお休み)
<定員>
各回40名
<注意>
新型コロナウイルス感染状況次第で、
時間は変更になる場合があるそうです。
詳しくは公式サイトもしくは
電話にてご確認くださいとのことです。
【定休日】
年中無休(年末年始を除く)
【交通アクセス】
(車)
東名
「岡崎」ICより、車で10分程度。
「豊田東」ICより、車で20分程度。
(電車・タクシー・バス)
名鉄名古屋本線「東岡崎駅」より、
タクシーで5分/バスで10分
※東岡崎駅一番のりば「安城駅前行き」か
「北野北口行き」に乗車⇒板屋町口下車、
一号線名古屋方面に向かって徒歩5分程度。
東海道本線(JR東海)「岡崎駅」より、
タクシーで15分程度。
名鉄名古屋本線「岡崎公園前」駅より、徒歩で5分程度。
愛知環状鉄道「中岡崎」駅より、徒歩で5分程度。
東海道新幹線「三河安城駅」より、タクシーで30分程度。
【駐車場】
無料。
(駐車台数:バス10台、普通車40台)
車で行ったので下記のサービスを利用しました。
2022年は12月25日まで、とのこと。
次回開催についてはネクスコ中日本にてご確認ください。
ネクスコ中日本
ドライブtoあいち2022
サイト⇓
【愛知】ドライブtoあいち 2022
※午前9時台に到着し、次の工程があったので
売店のみ利用しました。
八丁味噌・味噌煮込みうどん・田楽味噌・味噌饅頭を購入。
どれもたいそう美味でした!!
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