【稲佐の浜】
出雲大社の西方1kmにある海岸で、
国譲り、国引きの神話で知られる浜です。
浜辺の奥に大国主大神と
武甕槌神が国譲りの交渉をしたという
屏風岩があり、
海岸の南には、国引きのとき、
島を結ぶ綱になったという
長浜海岸(薗の長浜)が続いています。
また、この浜は
旧暦10月10日に、
全国の八百万の神々をお迎えする浜でもあります。
稲佐の浜に一際目立つ丸い島があります。
地元では「べんてんさん」と呼ばれて
親しまれている島です。
かつては稲佐湾のはるか沖にあったため、
沖ノ御前、沖ノ島と呼ばれていました。
<「べんてんさん」>
昭和60年前後までは、
島の前まで波が打ち寄せていましたが、
近年急に砂浜が広がり、
現在では島の後まで歩いて行けるようになりました。
神仏習合の頃には「弁財天」が祀られていましたが、
明治のころから豊玉毘古命
(とよたまひこのみこと)が祀られています。
<稲佐の浜・動画>
【所在地】
出雲市大社町杵築北稲佐
【駐車場】
有り
普通車23台・軽自動車2台
【交通アクセス】
JR出雲市駅から一畑バス
【日御碕線】で「稲佐の浜」下車、
徒歩すぐ(約40分:1日4本のみ)
一畑バス「出雲大社連絡所」から徒歩13分
(約1km)
出雲大社から車で3分
出雲大社から徒歩15分(約1.2km)
【稲佐浜で「御砂」を頂き出雲大社へ参拝】
出雲大社の正しい参拝法を記します。
出雲大社の参拝の前にまず、
稲佐の浜で弁天島の御祭神に参拝します。
次に浜の御砂を少し頂いてから大社へ向かい参拝します。
なお、浜の御砂をいただく際は、
砂を掘りすぎず、掘った後は埋め戻しておくのが良いとの事です。
穢れを払った後、出雲大社御本殿の参を拝します。
それから北側に鎮座される
「素鵞社(そがのやしろ)」へ向かいます。
ヤマタノオロチを退治し、
草薙剣を手にした神様
「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」が御祭神です。
参拝後、お社の左右の床縁下には砂箱が置いてあります。
その砂箱に浜でいただいた御砂を奉納し、
代わりに置いてあった御砂をいただきます。
お社の裏手の御神体「八雲山」からの
パワーが降り注いでいるとのことです。
いただいた御砂は御守にしたり、
遠方に暮らす大切な人へ
ご縁のお裾分けをすると良いそうです。
くれぐれも欲張らないのがマナーであるとのことです。