【片山津温泉】
片山津温泉(かたやまづおんせん)は、
石川県加賀市(旧国加賀国)にある温泉です。
温泉街は柴山潟の一部を
埋め立てられて作られています。
加賀温泉郷のひとつで、
北陸を代表する歓楽温泉として
知られています。
また、【広告】片山津温泉の一帯は、
加賀市の町名にもなっています。
【所在地】
〒922-0414
石川県加賀市片山津町ツ71番地
【温泉の泉質】
ナトリウム・カルシウム塩化物泉。
含塩化類弱塩類泉
和倉温泉同様、
無色透明で塩分が非常に高いです。
【泉温(摂氏)】
72.5 ℃
【湧出量】
400リットル/分
【pH】
7.3
【液性の分類】
中性
【浸透圧の分類】
高張性
【温泉街】
旅館数11軒(観光協会公式サイトに記載の数)
ほどのこぢんまりした温泉街が、柴山潟南岸に見えます。
1980年代までは北陸有数の歓楽温泉として発展し、
大小30軒以上の観光旅館が林立していました。
1990年代以降の宿泊客の減少もあり、
次々に廃業に追い込まれました。
尚、ここ数年になって、
廃業等の宿泊施設を買収して
再生させる「格安観光旅館」の進出が著しく、
湯快リゾートが4件、
大江戸温泉物語が3件の物件を管理しています。
2017年7月現在、
旅館は大型ホテルの別館含め
11軒ほどとなっています。
なお、湯の元公園の近くに温泉配湯所があります。
寝殿造りの大きな三角屋根が目印です。
無料の足湯があります。
<温泉配湯所方面>
この温泉配湯所付近には、
日帰り温泉施設の「総湯」があります。
1階が温泉で2階がカフェとなっております。
【営業時間】
1階: 公衆浴場[温泉] 午前6時~午後10時
2階: カフェ 午前10時~午後5時
休館日 無休(臨時休館あり)※まちカフェは木曜定休日
【駐車場】
50台
【入浴料】
大人(12歳以上):440円
中人(6歳以上12歳未満):130円
小人(3歳以上6歳未満):50円
乳幼児(3歳未満):無料
※その他、定期利用券・期間利用券・回数券などあり。
公式サイト⇓⇓⇓
加賀片山津温泉 総湯
観光協会の公式サイト⇓⇓⇓
片山津温泉観光協会公式サイト
【花火】(動画)
花火大会とは別の日に
10分~15分程度の打ち上げ花火があります。
【歴史】
【江戸時代】
発見は江戸時代の承応2年(1653年)に遡ります。
当時この地を治めていた
大聖寺藩二代藩主である前田利明公が
加賀三湖の一つ「柴山潟」に
鷹狩りに訪れた際、
水面に水鳥が群れていたことから
湖底の温泉を発見したと伝えられます。
前田利明公はこの温泉を利用しようと、
藩費で何度も工事を行いましたがいずれも難航。
その後幾人もの手によって
温泉開発の試みは続けられましたが、
水中にある湯源を確保するまでには到りませんでした。
【明治から昭和】
1876年(明治9年)、
柴山潟で使用松材三万本、
埋め立て面積一町歩(約1ヘクタール)に及ぶ
大規模な埋め立て工事が行われました。
その結果つくられた人工島に
湖岸から橋が架けられ、
ようやく人々が温泉入浴できるようになりました。
翌年の1877年(明治10年)、
片山津最初の温泉旅館が開業します。
以後形成された温泉街には
明治・大正・昭和と多くの湯治客が訪れ、
日本社会の近代化と歩みとともに、
大きく発展していきます。
【平成~そして令和へ】
北陸最大級の山代温泉と同じく
加賀温泉駅を最寄り駅が最寄り駅です。
京阪神や中京からの団体旅行客を主な客層として、
山代、そして山中温泉と共に
歓楽温泉として発展を遂げていきました。
全盛期の1980年には
151万人の温泉客が訪れました。
その年には北陸自動車道も開通しています。
けれども、バブル崩壊後による消費低迷や
円高による海外旅行の増加、
団体客から個人客へのニーズ変化とそ
の対応の遅れなどで低迷してしまい、
2007年には32万人にまで
落ち込んでしまいました。
現在、柴山潟の花火打ち上げや噴水、
サイクリングロード整備によるレジャー開発、
また「中谷宇吉郎雪の科学館」の建設、
総湯の新設などで巻き返しを図っています。
【交通アクセス】
【鉄道】
JR北陸本線「加賀温泉」駅からタクシーで約10分。
ちなみに最も近い駅は「動橋」駅です。
ただし普通列車のみ停車です。
【車】
北陸自動車道「片山津IC」より車で約7分⇒
石川県道20号小松加賀線、
石川県道39号山中伊切線経由で約5分。
【飛行機】
「小松空港」より車で約20分
より詳しい交通アクセスは下記をご覧ください⇓⇓⇓
片山津温泉へのアクセス
(観光協会公式サイトより)
【柴山潟】
主に旧東谷奥村を水源とする
二級河川動橋川が流れ込み終え、
加賀市に存在しています。
承応年間に潟の中から
温泉が湧き出しているのが発見され
埋め立てが試みられたが果たせず明治時代になり、
ようやく端の方から埋め立てられ
片山津温泉として利用されました。
今江潟と同時期に干拓され約3分の1が残り、
潟から日本海に至る二級河川の新堀川は、
この時砂丘を切り開きできた放水路です。
【河川】
八日市川、
動橋川、
御橋川等から流れ込み、
新堀川から流れ出ています。
【周辺】
【片山津温泉】
【中谷宇吉郎雪の科学館】
地元出身者として西端の湖畔公園の水辺にあります。
【浮御堂】
湯の元公園の水辺にあります。
【加賀三湖】
加賀三湖(かがさんこ)は、
石川県南部の小松市、
加賀市に点在する三つの潟湖である、
今江潟・木場潟・柴山潟の総称です。
江沼郡はこの三湖と近隣の川に由来しています。
今江潟の全面と柴山潟の約6割は、
1952年から1969年にかけて
干拓され、主に農地として利用されています。
干拓以前は梯川から加賀三湖、
動橋川は自然の水路としてもつながり、
至近の大聖寺川まで約3kmの陸路を経て、
現在の石川県と福井県の県境である
大聖寺川河口に至るまで、
船での移動が出来たと言われています。
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