日御碕神社・日沉宮と神の宮の上下二社から成る神社。桃山時代の面影を残す朱塗の社が美しい。

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【日御碕神社】
日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)は
島根県出雲市の日御碕に鎮座する神社。
式内社で旧社格は国幣小社です。
通称、みさきさん。
出雲大社の「祖神(おやがみ)さま」
として崇敬を集めています。

<日御碕神社・鳥居>
日御碕神社・鳥居

日沉宮(ひしずみのみや)<祭神:天照大御神>と
神の宮(かみのみや)<祭神:素盞嗚尊(すさのおのみこと)>
の上下二社からなり、
両本社を総称して「日御碕神社」と呼ばれています。
なお日沉宮は伊勢大神宮の「日の本の昼を護る」に対し
「日の本の夜を護る」ようにとの
神勅により名づけられた社です。

<神の宮・拝殿>
日御碕神社 神の宮・拝殿

<日沉宮・拝殿>
日沉宮・拝殿

華やかな桃山時代の面影を残す朱塗の社で、
松林を背景に荘厳な雰囲気が漂います。

【説明】
下の本社(日沈の宮・日沉の宮、ひしずみのみや)は
天暦2年(948年)、
村上天皇勅命により祀り、
上の本社(神の宮)は
安寧天皇13年(紀元前536年)、
勅命により祀られ、
総称して日御碕大神宮とされました。
出雲國神仏霊場20番です。

<境内の配置図>
日御碕神社 境内の配置図

「日沈の宮」の名前の由来ですが、
創建の由緒が、
伊勢神宮が「日の本の昼を守る」のに対し、
日御碕神社は「日の本の夜を守れ」
との「勅命」を受けた神社、である事によるそうです。

現在の社殿は3代将軍・徳川家光の命により
幕府直轄工事として
日光東照宮完成直後の
寛永11年から寛永21年までの
期間を掛けて造営されたものであり、
権現造様式が採用されています。

【ご祭神】
<下の本社/日沈の宮>
天照大御神
<上の本社/神の宮>
神素盞嗚尊

【文化財】
藍韋威腹巻(東京国立博物館にて展示)
<国宝>
白糸威鎧(しろいとおどしよろい)兜・大袖付
⇒鎌倉時代(塩冶高貞寄進)

<重要文化財>
日御碕神社(建造物)12棟2基
日沈宮(下の宮)本殿
日沈宮(下の宮)幣殿・拝殿(合1棟)
日沈宮(下の宮)玉垣
日沈宮(下の宮)禊所
日沈宮(下の宮)廻廊
日沈宮(下の宮)楼門
日沈宮(下の宮)門客人社(かどまろうどしゃ)(2棟)
神の宮(上の宮)本殿
神の宮(上の宮)幣殿・拝殿(合1棟)
神の宮(上の宮)玉垣
神の宮(上の宮)宝庫
神の宮(上の宮)鳥居(2基)
(以下は附指定物件)
日御碕御建立絵彩色塗金物 1冊
出雲国日御碕御造営銀子請取同入用高帳 1冊
日御碕社殿地割図 19枚
日御碕社殿の図 1巻
石燈籠 5基
藍韋威腹巻(あいかわおどしはらまき)
南北朝時代(名和長年寄進)※「腹巻」は鎧の一種。

<日御碕神社・鳥居(海側)>
日御碕神社・鳥居(海側)

【行事】
<1月3日>
御寄神事
<1月7日>
御饗神事
<1月11日>
釿始祭
<1月5日(旧暦)>
和布刈神事
<8月7日>
例大祭/神幸祭(夕日の祭)
<9月1日>
爪剥祭(八朔祭)
<11月11日⇒17日(旧暦)>
神在祭/神去出祭
<12月31日>
神劔奉天神事

【所在地】
島根県出雲市大社町日御碕455

<日御碕総合案内図(日御碕神社エリアに設置)>
日御碕総合案内図(日御碕神社エリアに設置)

<経島(ふみしま)>
経島(ふみしま)

<権現島>
権現島・説明

【駐車場】
有り
◆日御碕駐車場(鳥居の手前)
日御碕バス停留所のそば
◆日御碕神社駐車場
(鳥居を右手に過ぎたところ)
⇒道はやや狭くなっています。

【トイレ】
日御碕駐車場にあります。

【車】
山陰道 出雲ICより約30分
出雲大社から約20分
【バス】
(1)JR出雲市駅からバスで45分
(2)出雲大社からバスで20分

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