奈良井宿~中山道34番目の宿場で最も標高が高く日本最長の宿場町。C12静態保存(デフ付)あり。

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【奈良井宿】

奈良井宿(ならいじゅく)は、
中山道34番目の宿場(中山道六十九次)です。
木曽路11宿の江戸側から2番目で、
11宿の中では最も標高が高いです。
難所の鳥居峠を控え、
多くの旅人で栄えた宿場町は
「奈良井千軒」といわれてきました。
現在の長野県塩尻市塩尻市(旧楢川村)の
奈良井川上流にに位置しています。

奈良井宿の説明

標高900m台の河岸段丘下位面に
発達した集落です。
現在は重要伝統的建造物群保存地区として、
繁栄した当時の町並みが
保存されています。
山あいに寺社を擁し、
宿場、レストラン、土産物店など、
観光できる街並みに整備されています。

奈良井宿

江戸寄りから下町、中町、上町に分かれています。
中町と上町の間に鍵の手があります。
昔は町の中心部である仲町に
本陣、脇本陣、問屋が置かれました。
上町と中町の境には「鍵の手」
と呼ばれるクランク形状の道路があり、
中町と下町の境は横水という沢で区切られています。
下町にも桝型という桝のように
四方形に石垣や土塁を築いた場所が設けられています。

<「鍵の手」>
奈良井宿「鍵の手」

この「鍵の手」は下町の桝形と同様に、
宿場内に道の屈曲を作り、
敵の直進と見通しを防ぐという
宿場町を守るための施設として機能していました。

<「鉤の手・水場」>
奈良井宿 鉤の手・水場

水場は、山側に6ヶ所あります。
江戸時代から曲げ物、櫛、漆器などの
木工業が盛んで、旅の土産物として人気がありました。
天保14年(1843年)の
「中山道宿村大概帳」によりますと、
奈良井宿の宿内家数は409軒、
うち本陣1軒、脇本陣1軒、
旅籠5軒で宿内人口は2155人であったそうです。
中山道六十九次の中で、東海道と共有する
草津・大津宿を抜いた純粋な中山道六十七宿中
(板橋から守山まで)、
奈良井宿は江戸側の板橋宿から数えても
京側の守山宿から数えても34番目に位置する、
中山道の丁度真ん中の宿場町です。



奈良井宿は中山道沿いに南北約1km続く
日本最長の宿場町です。
東西約200mの範囲で
南北両端と仲町にそれぞれ神社が、
町並みの背後の山裾には
五つの寺院(奈良井五ヶ寺)が配されています。

奈良井宿

NHK連続テレビ小説
「おひさま」のロケ地として
使用されたことで有名です。

【最寄り駅】
東海旅客鉄道(JR東海)中央本線 「奈良井」駅

【史跡・みどころ】
◆二百地蔵
明治初期、鉄道の施設に際して、
周辺の石仏が集められたもの。

◆杉並木

◆奈良井宿の碑

◆水場

◆大宝寺
庭園、マリア地蔵がみどころ

◆旅館えちごや

◆上問屋資料館

◆鍵の手

◆元櫛問屋中村邸
上町にあります。
庇の猿頭は奈良井の民家の特徴。
現在は資料館として公開されています。

◆高札場

◆鎮神社

◆楢川歴史民俗資料館

◆木曽の大橋(道の駅)

【藪原宿までの史跡・みどころ】
◆鳥居峠

【宿場の景観と建造物】
電柱・自動販売機を移設し
公共建築物
(奈良井郵便局・消防詰所・奈良井会館等)
も景観に合わせた建築にする等は
景観整備の一般的な手法ですが、
旧楢川村は上町・中町・下町に
各2ヶ所ずつの水場を
村単独事業で整備することで
独自性を演出しました。
また、切妻平入の屋根は3/10勾配
(いわゆる3寸勾配=16.7度)
の長尺鉄板葺で、
濃茶色を使用することが
条例で規定されています。
日本瓦を使用した場合には
4/10以上の勾配(4寸勾配=21.8度)が
建築基準法の規制から
必要になってしまうため、
伝統的な緩勾配の屋根形状に
合わせる目的で長尺鉄板葺が指定されています。
この緩勾配と出梁造(だしばりづくり)のため
屋根表面は幅員5~8mほどの通りからは
覗きにくい構造になっており、
平屋などで万一見えたとしても
艶消濃茶色のためほとんど目立たないとのことです。
木曾谷の伝統的な板葺石置屋根
(水場等で一部再現されている)
では耐久性がないため、
屋根を隠すことで伝統的な景観と
家屋の耐久性の両立を図っています。
また、雨樋についても茶系色のものを使用し、
水平部分は鼻隠板で覆っています。

【隣の宿】
中山道
贄川宿 – 奈良井宿 – 藪原宿

【所在地】
〒399-6303 長野県塩尻市奈良井

【交通アクセス】
(車)
◆東京方面より
中央自動車道「岡谷」JCT⇒長野自動車道「塩尻」IC
⇒R19号(35分程度)

中央自動車道「岡谷」JCT⇒「伊那」IC
⇒R361号(40分程度)

◆名古屋(小牧)方面より
中央自動車道「中津川」IC⇒R19号(90分程度)
中央自動車道「伊那」IC⇒R361号(40分程度)



奈良井宿場内は
重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、
地元住民以外の方の自動車、
バイク等の乗り入れは
ご遠慮いただいているとのことです。
周辺の駐車場をご利用ください、とのことです。

【無料駐車場】
<木曽の大橋 東駐車場(国道側)> 
大型車3台、普通車12台、身障者用3台

<木曽の大橋 西駐車場(線路側)> 
普通車51台、身障者用1台

<道の駅 奈良井宿駐車場>
(木曽の大橋の北側)
大型車15台、
中型車(マイクロバス)2台、
普通車28台、身障者用2台

【有料駐車場】
<奈良井駅前駐車場> 
普通車15台
(2017年7月1日より有料化)
金額:500円 
※毎年8月12日は夏祭りのため駐車不可

<奈良井権兵衛駐車場>
大型車8台/金額:2080円
(マイクロバス:1560円)
普通車83台
(第一駐車場13台・第二駐車場70台)
金額:510円

【蒸気機関車静態保存】
奈良井権兵衛駐車場・第一駐車場
デフ付きのC12です。
奈良井権兵衛第一駐車場 C12 199

【交通アクセス】
(電車)
◆東京(新宿方面)より
JR中央本線「塩尻」駅(特急:2時間40分)
⇒JR中央本線「奈良井」駅(25分)⇒徒歩3~5分

◆名古屋宿方面より
JR中央本線「木曽福島」駅(特急:1時間30分)
⇒JR中央本線「奈良井」駅(20分)⇒徒歩3~5分

【問い合わせ先】
(一社)塩尻市観光協会
<所在地>
〒399-6303 長野県塩尻市奈良井497−3

<奈良井宿観光案内所>
<電話>
0264-34-3160

<FAX>
0264-24-0024

妻籠宿~中山道・木曽路

馬籠宿~中山道・木曽路

三留野 SL公園~かつての三留野宿にD51351が腕木式信号機と共に静態保存されています。

赤沢自然休養林(日本三大美林)の森林鉄道に乗車しました。森林浴発祥の地です。

臨川寺~天下の奇勝「寝覚めの床」があり、浦島太郎が住み着いた地との伝説があります。

木曽福島城~天文年間に木曽義康が築城、後に小笠原氏に攻め込まれました。

木曽福島関所~中山道にあった関所で東海道の今切関所や箱根関所と同等の扱いでした。

徳音寺にある木曽(源)義仲公之墓と小枝御前・巴御前・樋口兼光・今井兼平の墓、義仲館と巴淵

興禅寺にある木曽義仲公之墓、木曾義康・木曽義昌父子、山村氏歴代の墓地もあります。

木曽義仲公館跡(旗挙八幡宮)~治承4年(1180年)千余騎を従え平家打倒の旗挙をした地です。