鉛温泉・藤三旅館に宿泊しました!開湯600年!!宮沢賢治の童話にも登場する居心地の良い旅館。

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【鉛温泉(なまりおんせん)】

<泉質>
5つの源泉を有しています。
豊富な湯量を有し、全て掛け流しです。
アルカリ性単純温泉
<状況>
豊沢川沿いに一軒宿の「藤三旅館」(ふじさんりょかん)があります。
自炊部(現在は湯治部へ改称)を有し、湯治場でもあります。
同旅館と大沢温泉がセットの日帰り入浴券もあります。
鉛温泉

【藤三旅館(ふじさんりょかん)】
1841年(天保12年)に現在の藤三旅館が開業しました。
明治以降多くの小説家が滞在しています。
田宮虎彦も滞在し、後に映画化もされた当地を舞台とした小説「銀心中(しろがねしんじゅう)」を書き上げました。
宮沢賢治の童話、『なめとこ山の熊』にも鉛温泉が登場しています。
宮沢賢治はこの藤三旅館と親戚の関係だったとのことで度々訪れていたとの事です。
『なめとこ山の熊』の中で、
「腹の痛いのにも利けば傷も治る。鉛の湯・・・」とのくだりが
藤三旅館のことなのだそうです。

<由来>
今から600年ほど前に、旅館のご先祖が高倉山麓で木こりをしている時に
岩窟から出てきた1匹の白猿が、桂の木の根元から湧出する泉で
手足の傷を癒しているのを見つけて、
これが温泉の湧出であることを知ります。
1443年頃に仮小屋を建てて一族が天然風呂として開いたと伝わっているそうです。
その後、大衆の浴場とすべく、1786年に長屋を建てて、
温泉旅館として開業したのが始まりとの事です。
そして名物の温泉の名前が「白猿の湯」となったそうです。
1443年⇒足利義政、室町幕府第8代征夷大将軍に選出され1449年に正式に就任。
1786年⇒江戸時代・天明6年。田沼意次、老中を解任される。

公式ホームページ⇓⇓
藤三旅館

〒025-0252 岩手県花巻市鉛字中平75-1
電話:0198-25-2311(代表)
湯治部:0198-25-2901(直通)
<地図>



<建屋>
築約78年の総ケヤキの木造3階建ての旅館です。
どことなく「千と千尋の神隠し」に出てきそうな佇まいです。
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<白猿の湯>
建屋の地下に位置し、立ちながら入浴する足元湧出の温泉「白猿の湯」が名物です。
鉛温泉の由来から名づけられました。
深さ約1.25メートルと日本一深い、
自噴の岩風呂であると言われています。
混浴ですが、女性専用時間が設けられています。
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源泉100%です。
最初は「熱い」と思いましたが、入るとじきに慣れてきます。
但し、空腹時やアルコールを摂取した時の入浴は遠慮した方がいいかもしれません。

入浴時間の案内
⇑⇑画面向かって右下の「入浴時間のご案内」をクリックしてください。

<白銀(しろがね)の湯>
貸し切りの時間帯があります。
スペースは決して広くはありませんが、こじんまりとして
落ち着き感があります。川の眺めが良いです。

<桂の湯>
内湯と露天風呂が併設され、浴槽からすぐ隣を流れる豊沢川を眺めることができます。
露天風呂は比較的ぬるめなので、小さなお子様も安心して入ることができます。
足元には十分にお気を付けください。
男女別でいつでも入れるので助かります。
個人的には最も落ち着けて入れる湯でした。

<白糸の湯>
時間帯によって男女別になる湯です。
展望半露天風呂で、川の眺めも良いです。
また、最も熱めのお湯加減でした。

<交通アクセス>
【鉄道】
東北本線花巻駅より岩手県交通バス利用、
「湯口線・新鉛温泉」行で約30分。
「鉛温泉」下車。
他、花巻南温泉郷の共同運行による無料シャトルバスも利用可能です。
【車】
東北自動車道花巻南ICより約20分。

<旅館の内部>
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<夕食>
食事処での夕食で飲み放題付きのプランでした。
私は赤白ワイン、家族はそれぞれビールとソフトドリンクを注文しました。
外観は古びた建屋ですが、
中は、照明もインテリアも落ち着いたワインレッドの色調で
ジャズがかかっていました。
なお、飲み放題のメニューは、通常の飲み物メニューとは異なります。
地ビールは残念ながら、飲み放題メニューにはありませんでした。
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<お布団>
そして、夕食を終えて部屋に戻るとすでにお布団が敷いてありました。
掛布団を半分折って、通行しやすくかつ敷き布団を暖めてくれています。
(部屋はエアコンとガス暖房で結構暖かいです)
これに感動!!
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<朝食>
ご飯がとても美味しく、
普段はお茶碗に半分程度しか食べないのに
お代わりしてしまいました。
家族全員、ご飯をお代わりしたのでおひつは空になりました。
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<総括>
古きは大切にしつつ、新しきものを取り入れている旅館です。
お客さんの目線でサービスが行き届いています。
様々な宿泊プランがあります。
昔ながらの長期滞在である「湯治部」も温存しつつ
それより値は張りますが、全室露天風呂付でモダンな造りの「別邸」もあります。
リピーターも多く、岩手在住の宿泊の方々に話を伺うと
「ここしか来ない」というご意見がありました。
家族連れも多かったです。
県外人としても是非また泊まりたい旅館です!!

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